東大入試英語問題の要約と英作文とリスニングを制覇する

先月から『例文で覚える英単語4800語』(略して『例単』)講座に複数の東大志望者が受講するようになったので、この機会に東京大学の英語入試問題の傾向を調べることにしました。課題は三点。

①基礎英語力(ボキャブラリーと英文法力)があれば、合格点をとれるか。
②基礎英語力をつけた上で、さらに高得点を取るために必要なプラスアルファは何か。
③東大英語入試問題で満点(もしくは満点に近い点数)をとれると英語力はどれだけ完璧か。

英語力の要はボキャブラリー英文法発音です。ただし、受験英語においては発音がダメでもなんとかなります。ripとlipの違いを聞き取れなくてもリスニング問題で困ることはないし、seeとsheが同じに聞こえてもどうにかなります。発音が悪いとスピーキングだけでなく、リスニングにも支障が生じますが、英語には聞き手の発音が悪くても聞き取れる英語と発音が悪いと聞き取れなくなる英語というのがあり、入試問題の英語は前者に属します。例えばニュース英語は発音が悪くても聞き取れるようになりますが、発音が悪い人は外国人との会話で相手の言っていることがよく聞き取れないし、テレビのトーク番組やドラマを見ても何を言っているかわかりません。発音が悪いと英語のコミュニケーション力が著しく下がるので英語学習者はしっかり発音を習得してほしいですが、大学受験では発音が悪くてもなんとかなるので、ここでいう基礎英語力は語彙力と英文法の理解度の二つに限定します。

英語力のキーはボキャブラリー英文法です。英単語の意味が分からなければ英文の意味を理解できません。英文法をしっかりマスターしていなければ英文の意味を正確に把握することはできません。このことは誰でも理解できると思います。ではボキャブラリーと英文法さえしっかりしてさえいれば、東大入試英語問題は解けるようになるのでしょうか。「いやいや、リスニングもしっかりしないと。」「長文読解も必要なんじゃね?」そういったレスポンスが聞こえてきそうですが、入試問題は長文問題やリスニング問題等で構成されているのですから、「長文読解で高得点をとるためには長文読解力をつける必要がある」というのはただのトートロジーです。「かけっこで一等になるためには足が速くならないといけない」というのと同じ程度に同義反復です。

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5月 24, 2018 · Pukuro · No Comments
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産後ケアリストってなんじゃらほい

ネイリストを英語だと思っている人が多いようですが和製英語です。困ったことにWeblio辞書がnailistという訳語を載せています。「ネイリスト」は英語ではmanicuristと言います。「マニキュアを塗る人」という意味です。

この前、「産後ケアリスト」という言葉をたまたま見かけました。「ケアリスト」? 「ケアをする人」という意味? どうも一般社団法人・日本産後ケア協会の造語のようです。「心身ともに不安定になりやすい産後の女性に対して、こころと体、そして子育て環境を整える方法など、多方向から女性を支援する専門職のことです。専門的知識を持ってサポートし伴走者のように支える職業、それが産後ケアリストです」だそうです。この協会が開催する「産後ケアリスト認定講座」を受講し、認定試験に合格すると「産後ケアリスト」の資格をもらえます。

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5月 4, 2018 · Pukuro · No Comments
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literatureを数えちゃだめだよ

literatureには①文学、文芸、②作家業、文筆業、③文献などの意味がありますが、informationやknowledgeと同じく、数えることのできない名詞です。しかし「情報」という意味のinformationや「知識」という意味のknowledgeを可算名詞と勘違いしてinformations, knowledgesと書く人は見当たらないのに、literatureをa literatureもしくはliteraturesと書く人はよく見かけます。とくに「文献」という意味で使われるときに数えられると勘違いするようです。「文献」とは何か、英英辞典でliteratureの意味を確認すると、

all the books, articles etc on a particular subject

all the information relating to a subject, especially information written by experts

the body of writing about a specific subject or of a specific times or group

などの意味が載っています。

しかし「”文献”は数えられるだろう、だって図書館の蔵書数は50万冊という風に数えてるじゃないか」という感じでliteraturesと書く日本人の研究者が後を絶ちません。以下、その一部です。

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5月 2, 2018 · Pukuro · No Comments
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evidenceを数えちゃダメだよ

Google Scholarでevidenceという単語をチェックするとevidenceを数えられる名詞として使っている文献がそれなりの数で検索されます。evidenceはもちろん「証拠」(the fact, signs or objects that make you believe that something is true)という意味のエビデンスです。

In this report an evidence is found of aims to increase the publics understanding of science for national prosperity, and a “deficit model” is given which regard the public as scientifically vacant, ignorant people. 公衆の科学理解に関する一考察(2001)

However, recent studies suggest that the information can be also extracted in the lower-order visual process and these proposals are supported by some neurophysiological evidences. 心理学における陰影知覚研究の動向と展望(2002)

The future diffusion of ICTC as a new health care model in Japan can depend on the researchers who recognize the importance of the evidence-based management, like as the evidence-based medicine, present scientific evidences on improved health care and reduced costs as the outcome of ICTC… 精神保健福祉における学際的多職種連携によるチームケアの効果測定(2003-4)

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4月 22, 2018 · Pukuro · No Comments
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researchを数えちゃダメだよ

researchは数えられない名詞と習ったはずなのですが、和文論文の英語タイトルやアブストラクトでa researchやresearchesと書く人が後を絶たないようです(具体例は本記事の最後に載せています)。

また日本には「東洋史学会」(Society of Oriental Researches)や「日本医学哲学・倫理学会」(Japanese Association for Philosophical and Ethical Researches in Medicine)のようにresearchesという単語を含む学会があります。学術論文ではresearchは数えられるようになるのでしょうか。答えはNoです。a research(数多くある研究の中での私が執筆した一つの研究ということなのでしょうが)と単数形で書くのは間違いです。複数形で書かれた英文を見かけることはたまにありますが(とくにイギリス英語)、これも不適切とされているのでresearchesと書かないようにするのが無難です(特に学術論文で)。以下、researchという単語を使う際の注意点です。

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4月 9, 2018 · Pukuro · No Comments
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ジブリも間違えない自動詞と誤りやすい9つの他動詞

動詞には自動詞と他動詞があり、他動詞は必ず目的語をとります。例えば、日本語では「俺、好きなんだよね。」と言えますが、英語では「好きである」という意味のlikeは他動詞なので、必ず I like you. のように目的語をとり、何が好きなのか言わなければいけません。この英語の目的語の多くは日本語では「~を」もしくは「~が」と訳されます。例えばvisitは他動詞なので I visited New York. は「私はニューヨークを訪問した。」と訳されますが、goは自動詞なので I went to New York. は「私はニューヨーク行った。」と訳されます。

動詞の前が「~を」もしくは「~が」だと他動詞、「~に」、「~と」、「~について」、「~から」だと自動詞と推測しがちで、実際にほとんどの場合はその推測が正しいのですが、他動詞なのに日本語では「~に」、「~と」、「~について」、「~から」と訳される場合も少数ながらあります。その場合は「~に」にto、「~と」にwith、「~について」にabout、「~から」にfromという前置詞を動詞の後につけると間違いになります。

自動詞と誤りやすい他動詞は問題にしやすいのでよく試験に出てきます。英文法書でも詳しく説明していないことが多いので、今回、ジブリ映画にも出てくる9つの自動詞っぽいけど自動詞ではない他動詞をしっかりマスターしましょう。

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4月 5, 2018 · Pukuro · No Comments
Posted in: #例文で覚える英単語(受講者用), ■英単語豆知識

英語5文型で覚えないといけない47の動詞

今回は英語の5文型を復習します。英文は原則的に「主部」と「述部」で構成されます(「原則的」というのは命令文や会話文では主部が省略されることがあるためです)。主部の中で修飾語を除いた中心語が「主語(Subject)」、述部の中心となるのが「動詞(Verb)」です。英文の多くでは動詞の後に「目的語(Object)」もしくは「補語(Complement)」が続きます。これら主語、動詞、目的語、補語を「文の要素」といい、これらに意味をつけ加えるのが「修飾語」です。修飾語を除いても文は成立するので修飾語は「文の要素」に含まれません。

述部の中心となるのが動詞です。この動詞が文の形を決めます。その文の形が5種類あるから5文型なわけです。まず動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。目的語を取らない動詞が自動詞、目的語を取る動詞が他動詞です。目的語とは動詞が表わす動作や行為の対象となる語句のことを言います。目的語となるのは名詞、代名詞、動名詞、to不定詞、名詞節などの名詞相当語句です。例えば、  I like her. のherが目的語です。ちなみに日本語は文の形が非常に柔軟な(or適当な)言語です。語順を自由に変え、また文の要素を省略することができます。例えば、「俺は彼女が好きだ。」は

1. 俺は彼女が好きだ。
2. 俺は好きなんだ。
3. 彼女が好きなんだ、俺は。
4. 彼女が好きだ。
5. 好きなんだ、俺は彼女のことが。
6. 好きなんだ、彼女のことが。

というふうに語順を変えたり、文の要素を省略したりしていろんな風に表現することができますが、英語では I like her. I like.Like her.Like I her. と言うことはできません。likeは他動詞なのでI like…と言ったら次に必ず目的語を伴います。

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3月 29, 2018 · Pukuro · No Comments
Posted in: #例文で覚える英単語(受講者用), ■英作文豆知識