英単語の覚え方─大学受験・英検・TOEIC・TOEFL編

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目次
英単語帳を使って3万語を覚えた

どれだけ覚えるべきか
何の単語を覚えるべきか
どの程度まで覚えるべきか
何を覚えるべきか
英単語ノートの作り方
1
日に何語覚えるべきか
どうやって英単語を覚えるか

どこでいつ覚えるのか

 

①大学受験を控えている高校生および浪人生、
②TOEICの現スコアが400~700点で短期間で100点以上のスコアアップを目指しているTOEICer
③英検準2級、2級、準1級に落ちてしまい、次の試験では合格したい英検受験生
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をお勧めします。

 

 

 

「4ヶ月で例文で英単語を4800語覚える」コース

 

 

英単語帳を使って3万語を覚えた

私の英語の語彙力は3万語くらいのようです。なぜそう思うかというと、WORDCOUNTでチェックすると3万語あたりでもそれなりに意味の分かる英単語があるからです。WORDCOUNTFIND WORDに単語を記入するとその単語の頻出度ランキングが、BY RANKに数字を記入すると頻出度が〇〇番目の英単語が表示されるので皆さんも一度WORDCOUNTを使ってみてください。

私は15年程前からずっと同じ方式で英単語を覚えています。単語帳をスプレッドシートで作成し、それをプリントアウトし5枚分を毎日朗読して一日平均100語前後の英単語を覚えています。英単語帳の作り方は後で説明します。

15006000語レベルの英単語の暗記法に関しては「4ヶ月で4800語覚える」講座を参照してください。http://www.sanctio.jp/reibun 

 

どれだけ覚えるべきか

語彙力は英語の基本です。英単語の意味がわからなければ英文を読めないし、英語を聞き取れません。むろん大事なのは語彙力だけではありません。英文法の知識がなければ英文を正しく理解することはできないし、発音がわからなければ単語の意味は知っていても正しく聞き取ることはできません。だから正確には、語彙力と英文法の知識と発音の3つが英語の基本と言えます。

日本の英語学習者が苦手なのはこのうちの語彙力と発音です。発音についてはまた別の機会で議論します。語彙力ですが文章中の2割の英単語の意味がわからないと内容をほとんど理解できなくなります。95分の英単語の意味がわからないと文章を正確に理解できなくなります。またボキャブラリー力があれば、リーディングだけでなく、リスニング・スピーキング・ライティングの能力も向上します。

〇〇語覚えれば大丈夫というラインはありません。しかし単語暗記にばかり専念するのも時間の無駄です。22万人のアメリカ人に調査した結果では、20歳のアメリカ人の平均語彙力は42千語だそうです(“An average 20-year-old American knows 42,000 words, depending on how you count them“)。日本人がいくらがんばってもこの数字に達するのは不可能でしょう。語彙力はあるに越したことはありませんが一生の間に12回しか見ることもない単語を覚えてもしょうがありません。

日本の英語学習者にとって一番の目安になるのは大学受験とTOEICに必要な単語数でしょう。学習指導要領ではずっと3千語が必修英単語数でしたが、「教育再生実行会議」の「7回・議事要旨」には学校で学ぶ英語単語数に関して、「学校で学ぶ英語の単語数は、中国は 6,150 語、韓国は 8,200 語、台湾は 5,180 語であるのに、日本は 3,080 語。このままだと日本はグローバル時代に勝っていけない。現状の学習指導要領と TOEFL の内容には大きなギャップがある。」 という発言もあり、小学校での英語授業必修化と共に覚えるべき英単語数は一気に増大しました。

TOEIC600点を取るために必要な語彙数は5千語、700点では8千語、850点以上では1万語以上と言われています。

国公立大学とMARCHより偏差値の高い私立大学を受験する人に対して、わたしは6千語覚えるよう勧めています。なぜ6千語かというと、英単語集として定評の高い「英単語ターゲット」、「システム英単語」、「速読英単語①必修編」、「キクタン【Basic4000」、「英単語WIZ1900」に収録されている英単語をすべてリストアップして、最低2冊以上の英単語集に収録されている英単語をすべてピックアップしたら、その数が4,800語になり、これらの英単語集に収録されていない超基礎語を加えると、大体6千語になったからです。

6千語というと多くの受験生は多すぎると感じるでしょう。おそらく4千語程度の語彙力でも合格は可能でしょう。ただし確実に大学に受かりたいのであれば6千語程度の語彙力習得を目指すべきです。

何の単語を覚えるべきか

英文を読んでいる時、英語を聞いている時、しょっちゅう新出単語に出会いますがある程度語彙力がつくと、それが覚えるべき単語なのか、それともスルーしてかまわない単語なのか感覚的にわかってきます。これは覚えておきたいという単語に出会ったらその出会いを大切にし、単語帳に記入しましょう。私の場合、新出単語の中でもライティングで使いたい新出単語のみを英単語帳に記入しています。だからスラングなどの口語でのみ使う表現は英単語帳に記入していません。また、日本語で話す時に使わない単語はスルーしています。例えば、数日前にhematologistという単語に出会いましたが、「血液学者」という単語を日本語で使ったことがないのでこの単語はスルーしました。

どの程度まで覚えるべきか

英語は使ってなんぼです。単語の意味を覚えてもその単語をスピーキングやライティングで使えなければ宝の持ち腐れです。実際に使えるレベルまで英単語を覚えるというのは、意味を細かいニュアンスまで正確に覚えるということです。例えば、disclose, clarify, reveal, elucidate, uncoverはすべて語感が微妙に異なりますが、すべて「~を明らかにする」という意味で覚えるとそれぞれの単語の語感の違いがわからなくなり、使い分けをすることができなくなります。また語法もしっかり習得しないと実際にその単語を使えません。例えば、dataは日本語の「データ」とほぼ同義語と覚えておけばリーディングとリスニングではまったく困りませんが、dataが単数か複数の理解がないと(「dataは単数か複数か?」)この単語をスピーキングとライティングで正しく使うことができません。

 

何を覚えるべきか

「英単語の何を覚えるべきかって? そんなの決まっているじゃないか。英単語の意味だよ。utilizeだったら “~を活用する” という意味の動詞だと覚える。 “~を活用する” という意味からutilizeという英単語を思い出せるようになる必要もあるね。そんなのわかりきったことじゃない。何をいまさら。そうそう、utilizeのスペルと発音ももちろん覚えないとだめだよ。」

英単語の何を覚えるべきか尋ねたら、こういう返事が返ってきたことがあります。utilizeは「~を活用する」と訳する事ができますが、「~を利用する」とも訳せます。useutilizeのちがいは、useはそれこそ日本語の「~を使う、利用する」という意味ですが、utilizeは「~を効果的に使う」(use A in an effective way)、つまり使い方が上手であるというニュアンスが加わります。こういう細かい語感の差は「英単語の意味を日本語で理解する」という作業では会得することができます。まずは英英辞典で意味を調べる習慣づけをし、次に文章の中で英単語を覚える癖をつける必要があります。文章の中で英単語を覚えるというのは、キーワードだけ空欄にした文章を読んでその空欄に何の単語が入るか思い出せるようになるということです。

As a physician, I know many doctors want to _____ new technology, but they find the cost prohibitive.

という文章を朗読して下線部に入る単語はutilizeであることがわかるようになるというのが英単語を文章の中で覚えるということです。下線部はuseでもかまいません。でもそれだと「新しいテクノロジーをただ使っているだけ」というニュアンスにもなります。ここでutilizeという単語を使うことで「新しいテクノロジーをうまく使うことで多くの患者を助けることができる」ニュアンスが含まれてきます。こういった単語の細かいニュアンス、つまり語法は文章の中で覚えることでのみ習得することができます。

英単語ノートの作り方

英単語と日本語の意味を対にして覚えるのであれば、英単語カードを使って覚えるのが一番効率的です。しかし、英文を通じて英単語を覚えるのであればパソコンを使って英単語集を作るべきです。というか、それしか方法はありません。ここでは英単語ノートを作り方を説明します。

英単語ノートに記入すべき項目は
英単語
品詞
意味
例文
4つです。

使うソフトはエクセルら表計算ソフトです。私は無料のLibreOffice Calcを使っています。A4サイズのノートの配置を横にして左半分に①、②、③、右半分に④を記入します。一番左側のセルに英単語を記入します。その右が品詞です。品詞は日本語でも英語でも構いません。私は英語の略語を記入しています(n., v., adj., adv.など)。その右側に英単語の意味を記入しますが、単語の正しい語感を得るために英英辞典も積極的に使ってください。特に動詞・形容詞・副詞の3品詞は英和辞典では細かい意味のニュアンスがわかりません。私が英単語帳を作成する際に使っているネット辞典は以下の9つです。

英辞郎
weblio
Linguee
Longman Dictionary of Contempoary English
Cambridge Dictionary
Dictionary.com
Merriam-Webster
Your Dictionary
Wordsmyth

ほとんどの場合、英辞郎・weblioLingueeLongmanCambridge5つの辞書で間に合うかと思います。一番右側に記入するのは例文です。この方式で一番難儀なのは英単語を覚えるのに適した例文を収集する事です。私の英単語集には基礎語が4,800語(『例文で英単語を4800語覚える』講座に収録)とその他ハイレベル英単語が7/12/2018現在で8,585語収録されているので計13,385の英単語とその例文が英単語集に載っています。英単語集の作成はこつこつするしかありません。英文を読んでいてこれは覚えておきたいと思う英単語に出会ったら、その英単語が出てくる文章を自前の英単語集にタイプし、単語の意味も調べて書いておきましょう。例文はどんな例文でもよいわけではありません。例文を声に出して読んで、下線部に入るべきキーワードを思い出すことのできる例文でないといけません。2つのコツがいります。まず第1に、キーワードは英文のできるだけ後に出てくるようにしないといけません。例えば、「理解する understand」という意味のget itというイディオムを覚える際に使っている『例文で英単語を4800語覚える』講座での例文は『天空の城ラピュタ』のシータとパズーの以下の会話を使っています。

To tell you the truth, I don’t want to go to Laputa.”
“You don’t want to go to Laputa? What do you mean? I don’t _____ _____.”

本当のことを言うと、私はラピュタに行きたくないの、というシータに対して、ラピュタに行きたくない?どういうこと?言っていることが理解できない、とパズーは返答しますが、ここで下線部が文の初めに来て、

I don’t _____ _____. Why don’t you want to go to Laputa?

だと、後の文章を読まないと下線部に入る単語を思い浮かべることができなくなり、スムーズに英文を読みながらキーワードを思い出すことができなくなります。

もう1つの例文のコツは、30ワード以内に抑えることです。あまりにも例文が短いと下線部に入る英単語を思い出しにくくなりますが、かといって文章が長いほど思い出しやすくなるということはありません。例文が長すぎると一つの英単語を覚えるのにかかる時間も長くなり効率的に英単語を覚えることができなくなるので、文章の長さは30ワード以内にすることをお勧めします。「例文で覚える英単語4800」講座で使用している例文ノートの「第2文型」と「他動詞と誤りやすい自動詞」のPDFを載せておきますので、英単語帳を作る際の参考にしてください。

第2文型

自動詞と誤りやすい他動詞

1日に何語覚えるべきか

「毎日10語ずつ覚えていけば、1年で3650語。1年でそれくらい覚えれば十分じゃない?」。

そうは問屋が卸しません。今日10語覚えても翌日にはその半分以上は忘れてしまいます。ほとんどの人は5回以上覚え直さないと短期記憶が長期記憶に移行しません。5回だと1年間毎日10語覚えても730語しかボキャブラリー力は増えない計算になります。

私の場合は、1100語覚えています。上記のノートで5枚分です。新出単語を含む例文を載せているエクセルのシートは1stと名づけ、ノートの例文を声に出して読んで最初から覚えていたら印を入れて、後で2ndという名前のシートに移行します。2ndシートの例文を朗読してすでに覚えていた単語と例文は3rdシートに移します。1stシートの単語より、1度は覚えていた経験のある2ndシートの単語を覚える方が楽であり、2ndシートより3rdシートの単語を覚える方がさらに楽です。短期記憶が長期記憶に移行するためには何回か繰り返し覚え直さないといけませんが、私の場合は3回覚え直した英単語はかなり期間を置いても継続してその英単語を覚えています(つまり長期記憶に移行しているということ)。2回覚え直した英単語をちゃんと覚えているかどうか1年後に再確認するとほぼ全滅なのが、3回覚え直した英単語だと4割くらいはしっかり覚えているという感じです。「4割ということは6割の英単語は3回覚え直してもまだ長期記憶に移れんのかい!!」と言われそうですが、その6割の英単語は超簡単に覚え直せるので、そのほとんどが次回では長期記憶に移行できています。

このように私の場合は毎日、1stシートを2枚分、2nd, 3rd, 4thのシートを1枚分覚え直しているので計5枚のノートで約100語を例文を朗読して覚え直しています。1枚に当てる時間は1015分程度なので、毎日1時間くらいは例文を朗読して英単語を覚えているという計算になります。

復習のタイミングですが、完全に忘れてしまってから復習しようとすると最初からのやり直しと同じことになるので、覚えたての頃は頻繁に復習し、記憶の定着度が高まるにつれ復習を行う間隔を広げていくことをお勧めします。私の暗記法だと1stシートに載っている英単語は覚えるまで短期間で何度も繰り返し、3rdシートとなると1年に1回のペースで十分です。

どうやって英単語を覚えるか

私は例文を声に出して英単語を覚えています。英単語を書いて覚えるということはありません。書いて覚える方法を勧める人が「単語を何度も繰り返し書くことで、手がスペルを覚えていきます。…運動の記憶によって、自然と手が勝手に動くということが可能になるためです。頭と身体の両方で覚えていくという要領です。」と書いていましたが、手がスペルを覚えることはありません。例えば、「効率的な」という意味のefficientを頭では思い出せないけど、手は覚えていたのでちゃんと書けたなんてことは絶対ありませんから。

英単語を音読で覚えましょう。私の場合は例文を朗読して英単語を覚えます。例えば、「(顔色が)青ざめた、青白い」という意味のpaleですが、「(顔色が)青ざめた、青白い」という日本語訳を見てpaleという英単語を思い出そうとするのではなく、

Once Yubaba got control over him, his faced turned pale.

という『千と千尋の神隠し』に出てくるセリフを朗読して、paleという単語を思い出します。ここでhim/hisはハクのことです。湯婆婆がハクをコントロールしたらハクの顔が青ざめたわけです。いちいち湯婆婆とハクの顔までは思い出しませんが、大体の情景は思い浮かべながらこの例文を読んでpaleという英単語を覚えます。例文を朗読して英単語を覚える一番のメリットはビジュアル化できることで英単語をイメージで覚えることが可能になることです。ビジュアル化することで記憶に残りやすくなります。

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どこでいつ覚えるか

英単語はスキマ時間に覚えましょう。英語の文章を声に出すという行為はいい気分転換になるので英単語暗記は勉強時間に組み込まずにして、勉強と勉強の合間にやることをお勧めします。スキマ時間以外にお勧めなのがお風呂に入っている時間と寝る前の時間です。声に出して覚えるということは声を出せない場所では英単語を覚えられないことを意味します。つまり、図書館、通勤通学の電車やバス、塾や予備校の自習室では英単語を覚えない方がよいということです。黙読だと音読よりもはるかに暗記効率が下がるので声を出せない場所ではほかの勉強をしましょう。

7月 14, 2018 · Pukuro · No Comments
Posted in: #例文で覚える英単語(受講者用), ×受験英語, ■英単語豆知識

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