なんでピンク映画は英語ではblue filmと言うの?

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ポルノ映画を意味する「ピンク映画」をWeblioで調べるとPink filmという英訳が出てきますがそんなわけはありません。Weblioおなじみの誤訳です。ウィキペディアによれば、「ピンク映画」は正確には「日本のポルノ映画のうち、大手以外の映画製作会社によって製作・配給された作品」を指すそうです。日本では1960年代半ば頃までにはピンクがエッチやお色気を連想させる色となりますが、英語で「ピンク映画」に相当する言葉はblue filmです。今のアメリカ人がブルー色からエッチなことを連想することは特にありませんが、「ポルノ映画」はblue filmと言われます。最近は使うことも少なくなっているようですが、なぜブルーなのでしょうか?  青ですよ。「青い山脈」に「青春アミーゴ」にキロロの「青のじゅもん」がいやらしいわけないでしょう。逆に、「青色申告」が「ピンク申告」や「桃色申告」だと何かいかがわしさを感じてしまいますね。なぜ米国で「ポルノ映画」は「ブルー映画」と言われるのでしょうか。諸説があるようです。

説1: blueは元々「わいせつな」という意味があったため

blueを「わいせつな」、「みだらな」(= lewd, indecent)という意味で使うことがあります。いつ頃からそのように使われ始めたかというと、1820年代という記事もあれば、1840年19世紀半ばという説明をしている記事もあります。なぜblueがわいせつな意味で使われるようになったかについては諸説がありますが、一つは売春婦は刑務所で青色のガウンを着せられたというものです。また1602年から1830年まで出版されていたフランスのBibliothèque bleue (“blue library”という意味)から来ているという説もあります。

 

説2: blue lawsから派生した

1781年にSamuel Petersがコネチカットの歴史に関する本を出版します。この本で彼は清教徒の植民地における厳格な法、例えば日曜日の酒販売の禁止などをblue lawsと呼びます。なぜ厳しい法律がblueなのか。これも諸説ありますが、1つの説はbluenose (=a puritanical person who tries to impose a strict moral code on others 清教徒的な人)から来ているというものです。「ポルノ映画」もピューリタンの観点からすれば禁止されるべきものなのでblue filmと言われるようになったのではないかという説があります。

 

説3: 初期の白黒ポルノ映画は青みがかっていた

初期の白黒ポルノ映画は安価なフイルムを使っていたため、白と黒の差がぼやけて映像が青みがかったためblue filmと言われるようになったという説があります。

 

説4: ポルノ映画のポスターが青みがかっていた

ポルノ映画は小さな映画館で上映していましたがそこでのポスターがカラーではなくて白黒で黒色が薄く青みがかっていたという説。

 

説5: ストリップ劇場説

ストリップ劇場でのストリップショーのスポットライトが青色だったという説。

 

と、5つの説を載せましたが、どれも後知恵的な推測であり、いまだにblue filmの語源がわかっていません。これからもわからないままでいるのでしょうね。

7月 21, 2017 · Pukuro · No Comments
Posted in: ■英単語豆知識

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