お店はshop? それともstore? その違いと使い分け

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日本では「お店」のことを「ショップ」とよく言いますが、アメリカではshopよりもstoreという言葉の方をよく耳にします。storeはshopとどう異なるのでしょうか。storeとshopの使い分けは意外と難しいです。土地によって使い方が異なり、「理屈で」というよりも「慣習的にこうなってしまった」という側面が強いからです。そのため、ひとつひとつ覚えていくのが意外と一番手っ取り早かったりするのですが、大まかな違いはあるので、それを頭に入れた上で一つ一つを覚えていくのが一番よいかと思います。以下、重要点は4つあります。

 

■イギリスではshop、アメリカではstoreが基本

アメリカとイギリスではshop/storeの用法が異なります。「店」はイギリスでshop、アメリカではstoreというのが基本で、その例外がイギリスでstore、アメリカでshopとなります。では、「例外」事項をつくる条件には何があるのでしょうか。それは、「お店の規模」と「商品・サービスの種類」と「サービスの内容」の3点です。

 

■お店の規模

「小さな店」はshop、「大きな店」はstoreという傾向があります。「傾向」というのは、この原則が当てはまらないこともあるからです。アメリカでは小さな店でもstore、逆にイギリスでは大きな店でもshopということがよくあります。大きな店の代表がdepartment storeです。「デパート」をdepartment shopということはありません。

 

■品物の種類

「一種類の商品・サービス」を提供する店はshop、「多種類の商品・サービス」を提供する店はstoreという傾向があります。多種類の商品を売る大規模店であるdepartment storeの中の個々の「売り場」はshopと言われることが多いです。食品や消耗品を売るgrocery store(食料雑貨店)や様々な商品を売るconvenience store (コンビニエンスストア)やonline store(オンラインショップ)はgrocery shop, convenience shop, online shopとはあまり言われません。逆に、1つの商品を専門的に販売している店はshopと呼ばれます。「自転車屋」はbicycle shop、「花屋」はflower shop、「骨董屋」はantique shop、「理髪店」はbarber shopとなります。販売商品数と店の規模はほぼ比例しますが、比例していない「小規模・多種類販売店」「大規模・一種類販売店」はイギリスではshop、アメリカではstoreとなる確率が高いです。「大規模・一種類販売店」である紀伊國屋やジュンク堂はアメリカではbookstore、イギリスではbookshopになります。


■サービスの内容

storeは仕入れた商品を並べて売る店、shopは商品を売るだけでなく、手作業する場(workshop)があり、そこで商品を加工したり修理するなどのサービスも提供する専門店というニュアンスがあります。

Now, another difference that is highlighted in usage is that ‘shop’ refers to any place that provides a service or customizable products. Examples would include a coffee shop, barber shop, butcher shop, etc. These places offer customizable products that can be altered depending on the customer’s need. These are places things are crafted, prepared, or repaired, particularly by hand. A ‘store’ is considered a place where objects are sold such as a department store, chain store, a thrift store, etc.
http://www.differencebetween.info/difference-between-shop-and-store

この原則はアメリカに当てはまります。こういった専門店は小さな店であることが多いですが、イギリスでは専門店であろうがなかろうが小さな店はshopと言われます。アメリカではこの「サービスの内容」により小さな店がstoreと言われることもあればshopと言われることもあります。

antique store (骨とう品店)、bookstore (本屋)、convenience store (コンビニ)、department store (デパート)、drug store (ドラッグストア)、grocery store (食料雑貨品店)、hardware store (金物店)、mom and pop store (家族経営の小さな店)、shoe store (靴屋)、toy store (おもちゃ屋)

barber shop (理髪店)、bicycle shop (自転車屋)、body shop (自動車整備店)、butcher’s shop (肉屋)、CD shop (CD店)、coffee shop (カフェ)、flower shop (花屋)、gift shop (お土産屋)、pawn shop (質屋)、pet shop (ペットショップ)、photo shop (写真屋)

barber shopやbody shopのように商品をなにも売らずサービスだけする店をstoreということは絶対ありません。


■まとめ

アメリカでは「お店」はstoreとふつう言うが、手作業的なサービスがある小さな店のみshopという。イギリスでは「お店」は通常shopと言うが、多種類の商品を売る大規模店はstoreという。

 

これを頭に入れておくとほとんど間違えることがありませんが、shopとstoreの区別はあくまでも間主観的な(intersubjective)ものであり、店主は「●● shop (もしくは●● store)」と好きなように店名をつけてかまいません。アメリカでbookshopをオープンしてもOKなわけです。gift shopやpawn shopではなくgift store, pawn storeと言う人もいます。pet storeと言って間違いというネイティブはいないかと思います。

1月 19, 2018 · Pukuro · No Comments
Posted in: ■英単語豆知識

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