ホームページ(homepage)とウェブサイト(website)はどう違うのか?

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『涼宮ハルヒの憂鬱』でハルヒがSOS団のウェブサイトを立ち上げようとする際に彼女はキョンと以下の会話をしています。

ハルヒ: それよりこれをSOS団サイトトップページに載せようと思ってるの。
キョン: トップページしかないこのしょぼくれたサイトにか?

英語版では以下のように訳されています。

Haruhi: Anyway, I was thinking of putting this thing on the home page of the SOS Brigade’s web site.
Kyon:  You mean this pathetic web site that only has a home page?

「サイト」はweb siteと訳されています。興味深いのは「トップページ」がa home pageと訳されていることです。日本語では「ホームページ」と「ウェブサイト」がほぼ同義語として使われていますが、英語ではa home pageはa web siteではありません。以下、2つの違いについて簡単に説明します。

 

 

■ウェブサイト(web site)とは何か?

「ウェブサイト」はweb siteでもwebsiteでもどちらでもかまいません。siteと言う場合もあります。また、ウェブ上にあるページ単位の文書を「ウェブページ」と言います。この記事もウェブページです。英語ではa web pageと表記されますが(複数だとweb pages)、a webpage/webpagesと書いても間違いではありません。特定のドメイン名の下にある複数のウェブページの集まりを「ウェブサイト」と言います。例えば、http://www.sanctio.jp/ は400強のウェブページから成り立つウェブサイトです。ちなみに一つのウェブページしかないウェブサイトをa single-page websiteと呼びます。

 

■ホームページ(home page)とは何か?

「ホームページ」はa home pageでもa homepageでもどちらでもかまいません。英語ではa start pageもしくはa main pageと呼ぶこともあります。homepageは①ChromeやFirefoxなどのウェブブラウザを起動したときに最初に表示されるページ、もしくは②ウェブサイトの最初のページを指します。ただし、①については最近ではstartup pageと言うようになっているようです。②の意味のhomepageはtop pageとも呼ばれます。つまり、ウェブサイトの入り口のページがホームページなわけです。しかし、日本ではトップページだけでなくその下層にあるウェブページも含めた「ウェブサイト」がホームページと呼ばれるようになります。その一役を買ったのが日本IBMが1994年に開発したホームページビルダーです。HTMLタグを知らなくてもホームページ(注: ウェブサイトのこと)を作成できるという触れ込みで瞬く間に大ヒット商品になりました。阿部寛さんも愛用のソフトです。ちなみにこのウェブサイトをホームページと呼ぶ慣行は日本だけでなく、ドイツでも起きているそうです。

ハルヒとキョンのセリフを振り返ってみましょう。「SOS団サイトのトップページ」はthe home page of the SOS Brigade’s web site、「トップページしかないこのしょぼくれたサイト」がthe pathetic web site that only has a home pageと訳されています。「トップページ」がhome pageと訳されていますが、はtop pageとそのまま訳しても間違いではありません。とにかく、ここをthe top page of the SOS Brigade’s home page、the pathetic home page that only has a top pageと訳すとおかしな英文になります。ついでにpatheticという形容詞もしっかり覚えておきましょう。アメリカ人の間の会話でよく使われます。英和辞典では、「哀れな」、「痛ましい」 と訳されていますが、鳩山由紀夫が首相の時にハトの物まねをしていた情景、これを見て感じる気持ちがpatheticです。見ていると哀れで涙が出るほど痛ましい…そんな気分をさします。相手に本当に同情しているのではなく(その場合はpitiful)、相手をバカにしているニュアンスが含まれます。上から目線ですね。

 


7月 22, 2018 · Pukuro · No Comments
Posted in: ■英単語豆知識

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