文化人類学に関する学会

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(広い意味での)文化人類学に関する日本学術会議協力研究団体は以下の通りです。いずれの学会の学術誌論文も英文abstractの提出が義務づけられています。英文abstractは、英文要旨、英文要約、英文概要、英文妙録、英文摘要、英文サマリー、英文シノプシスとも呼ばれます。

日本人類学会 Anthropological Science (Japanese Series)
日本文化人類学会 文化人類学
日本比較文化学会 比較文化研究
日本文化人類学会 文化人類学
日本民族学会 日本民俗学
多文化関係学会 多文化関係学

日本人類学会はなんと1884年(明治17年)に設立されたそうです。英文誌のAnthropological Scienceと和文誌のAnthropological Science (Japanese series)を発行しています。人類学とは何か。HPではこう書かれています。

人類の進化、遺伝、生態、変異、文化、言語、社会組織、宗教、物質文化などについて研究する学問のことを広く人類学といいます。一般的には、生物としてのヒトを対象とする自然人類学と、ヒトの作り出した文化や社会構造などを対象とする文化人類学に区分されます。

自然人類学(形質人類学) は人類を生物学的に研究する学問で、ヒトの系統的な発生から、進化、変異、生態、環境などを古人骨、石器、遺物、人体、霊長類、歯、食物などを研究対象と し解明してゆく分野です。学問分野としては先史学、考古学、古生物学、年代学、霊長類学、遺伝学、生態学、解剖学、生理学などと境界を接しています。 最 近では自然人類学とほぼ同じ意味で人間生物学(Human Biology)という言葉もよく使われます。

一方、文化人類学とは、世界の民族の文化・社会を言語、習慣、社会構造、家族、道具、芸術などを研究対象として、解明してゆくことを目指してい ます。かつては民族学と呼んでいましたが、最近では文化人類学とか社会人類学とよばれることが多くなりました。民族学、民俗学、考古学、言語学、心理人類 学、医療人類学、経済人類学、など、やはり多くの学問領域と境界を接しています。

ちなみに、日本人類学会は発足時、総合的人類学を目指しましたが、時代とともに人類学が細分化され、現在では主に自然人類学を対象とする研究者の学会となっています。その研究課題は、ほぼ4つに分けられます。

○ 自然界における人類の位置、あるいは人類の特性に関する研究
○ 人類の起源と進化に関する研究
○ 人類の変異に関する研究
○ 人類の適応に関する研究

現在、日本で行われているさまざまな人類学研究はおよそ次のようなテーマにまとめることが出来ます。

● 化石人類の研究
● 日本列島人の時代的変化に関する研究
● 生体計測
● 指掌紋と歯の研究
● 遺伝的多型の研究
● 成長の研究
● 生理学的研究
● 霊長類の研究
● 生態学的研究


会員数は1,000人を超えていた時期もありましたが、最近は減少傾向にあるそうです。一般の方も入会できますので、関心のある方はhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jinrui/about_society/org.htmlを参照してください(^^)。

9月 18, 2010 · Pukuro · No Comments
Posted in: ★学会

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