基礎英文問題精講14: every (all) ~ not 部分否定

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中原道喜著 『基礎英文問題精講』, pp. 36-37の例文です。

Every piece of reading matter that comes before our eyes is not equally worth reading, nor do all make equal claims on our attention.

All the people in this world haven’t had the advantage that you’ve had.

訳はそれぞれ「われわれの目に触れる読みものがすべて等しく読む価値をもっているわけではなく、またあらゆる読みものがわれわれに等しい注意力を要求するわけでもない。」、「世の中のすべての人々が、あなたが与えられてきたような有利な条件に恵まれてきたわけではない。」となっています。いずれも全体否定ではなく、部分否定となっています。否定が文全体におよぶのが全体否定、文の一部だけを否定するのが部分否定です。上記の例では、全体否定だと「すべての読みものが読む価値がない」、「すべての人々が有利な条件に恵まれていない」ということになりますが、文脈からそういう意味ではないということはすぐ推測できるでしょう。

ただし、中原氏の説明だと、<every + 名詞 ~ not>、<all + 名詞 ~ not>の部分はすべて部分否定となると誤解する人がでてきそうです。でもそうではないですからね。こういう例文が登場しています。

Every man can not be a hero.
〔誤〕 すべての人は英雄になることはできない。
〔正〕 すべての人が英雄になれるわけではない。

なぜこの英文は全体否定として受け取ることはできないのか。おそらく『基礎英文問題精講』を読んだ人のほとんどは、<every + 名詞 ~ not>、<all + 名詞 ~ not>の文はすべて部分否定となると思い込んだはずです。

そうではありませんからね。そんな英文法のルールはありません。文脈によっては全体否定となることもあります。たとえば登場人物が3人の小説でのセリフであれは「すべての人(3人)は英雄になることはできない」という訳の方が正しいかもしれません。以下の文を訳してみてください。

Every man cannot live forever.

どう訳しますか? 部分否定だとすると、「すべての人が永遠に生き続けることができるわけではない」という意味になりますが、実際にはみんな死ぬんだからこの文は全体否定としてうけとるしかないでしょう。「すべての人が永遠に生き続けることはできない」と訳するしかありません。

All students didn’t pass the exam.

この文は部分否定でしょうか、それとも全体否定でしょうか。答えはどちらにもとれる、です。すべての生徒が試験に受かったわけではない、のかもしれないし、すべての生徒が試験に落ちた、のかもしれません。<every + 名詞 ~ not>、<all + 名詞 ~ not>は部分否定になることが多いですが、つねにそうというわけではないことに気をつけましょう。このあいまいさを避けるため、部分否定の英文を書く場合、語順を変えて<Not all~>、<Not every~>にしましょう。

Not all students passed the exam.

だと必ず、部分否定になります。これが理解できるようになると、

Not every man can live forever.

という文がおかしいということがわかります。

その他の項目は中原道喜著『基礎英文問題精講』の使い方をクリック(^^)

12月 8, 2010 · Pukuro · No Comments
Posted in: ×基礎英文問題精講

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