基礎英文問題精講49: 関係代名詞の先行詞

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中原道喜著 『基礎英文問題精講』, pp. 128-129の英文です。関係代名詞の先行詞がその直前の名詞ではない例を4つ出しています。この中で悪文が1つあります。どれだかわかりますか。先行詞には下線を引いています。

Those who fail may be in danger of accepting a pessimistic view of their own abilities which could affect their whole future.
(失敗する人々は、自分の能力について、彼らの将来全体に影響を及ぼすことにもなりかねない悲観的な見方をするようになる危険があるかもしれない。)

He is the greatest conqueror who has conquered himself.
(自分自身を征服した者が最も偉大な征服者である。)

You do not always show that regard for the feelings of others which you would wish shown to you.
(あなたは自分に示してもらいたいと思うような思いやりを他人の感情に対して必ずしも示さない。)

Nature is that part of the world which man did not make.
(自然とは世界のうちの人間がつくらなかった部分である。)

正解は明らかに2番目の文章です。このように関係代名詞を先行詞と離れて書いてはいけません。ぱっと読んだら関係代名詞の先行詞はthe greatest conquerorと推測するのが普通であって、中原氏は「彼は自分自身を征服した最も偉大な征服者である」を誤訳としていますが、こちらが誤訳で中原訳が正しい訳となぜ彼は断言できるのでしょうか。普通に読めば、「彼は自分自身を征服した最も偉大な征服者である」と訳せざるをえません。これが誤訳なのであれば、読者に誤解させるような英文を書く人のほうが悪いのです。

ほかの3つの文はぜんぶおかしくありません。たしかに関係代名詞の先行詞がその直前の名詞ではありませんが、単語ではなく、句で考えると、すべての先行句が関係代名詞の直前にあります。例えば、最初の文の関係代名詞が修飾しているのはa pessimistic viewではなく、a pessimistic view of their own abilitiesと考えればよいわけです。

その他の項目は中原道喜著『基礎英文問題精講』の使い方をクリック(^^)

1月 17, 2011 · Pukuro · No Comments
Posted in: ×基礎英文問題精講

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