伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第5回

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鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(A)英語の基本文型 6.名詞節を含む構文 (pp. 36-41)

133. Just when the first human beings will reach Jupiter remains to be seen. 人間が最初に木星に到達するのはいったいいつになるか、まだわかっていない。

“just when the first human beings”をググると、出てきたのは10件。すべて「700選」がらみ。

134. How much we still have to pay for peace is a riddle. 平和をかちとるために、これからどれだの代償を払わねばならないかはまったく見当がつかない。

“how much we still have to pay for peace”をググると、出てきたのは26件。すべて「700選」がらみ。やけに中国語サイトが検索に引っかかりますが、「700選」が公式に翻訳されているのか、それとも海賊版なのかは不明。 “how much we still have to”だと普通に検索に引っかかりますが、ネイティブがこの節を主部に置いて文章を書くことはあまりないでしょう。 “how much we still have to pay”だと検索されるのは「700選」がらみのみになります。

139. That is what the British people expect of their Queen. それこそ、英国民が女王に期待しているとなのです。

「女王に期待する」を訳した “expect of their queen”もググってみると、検索数は44件。ソースはすべて「700選」のようです。イギリス王室に向かって、That is what the British people expect of their queen.なんてセリフを言うのは、すべて「700選」学習者のようですね。

140. Choose such friends as will benefit you, they say.  ためになるような友人を選べといいます。

“choose such friends as will benefit you”をググると、検索数は75件。ほとんどが「700選」がらみ。やけに韓国サイト多し。

141. That is how he solved the difficult problem. このようにして彼はその難問を解いた。

“that is how he solved”をググると、検索数は10件。半分は韓国サイトから。

142. The question is not so much what it is as how it looks. 問題は、その本質よりもむしろ外観である。

“not so much what it is as how it looks”の検索数は7件。すべて「700選」がらみ。

148. You will never know what they went through to educate their children. 彼らは子供の教育にどんなに苦労したことでしょう。

“went through to educate”のググり検索数は87件。 “go through to educate”だと66件。英語サイトからも引っかかっているので間違った表現ではないと思います。

154. I’m not certain where this ought to be put. これをどこへ置いたらよいのか、よくわからない。

“where this ought to be put”をググると出てきたのは3件のみ。

明らかに文法がおかしい英文はとくに見あたらないのですが、この節に出てくる英文は語感が不自然なのが多いです。例文を声に出して読んで、なにか違和感を感じるときにのみその英文をググっているのですが、大体、「ああ、やっぱりネイティブはこんな表現しないのか」というググり結果が出ます。言葉というのは生き物ですから、なぜAではなくBなのかと疑問が生じても理屈ではよく説明できないものがいろいろ出てきます。そこで大事になってくるのが語感です。伊藤和夫氏はおそらく英語の語感がほとんどなかった人なのでしょう。だから「英文解釈教室」のような理詰めだけの本を書けたのだと思います。理屈だけで英語が使えるようなるのであればほんと楽なんですけどね。

 

5月 17, 2011 · Pukuro · No Comments
Posted in: ×基本英文700選

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