伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第17回

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鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 7. 関係詞 (pp.106-115)

438. The man who I thought was his father proved to be a perfect stranger.
439. Go first to those who you are sure will help you.
446. Have you found the umbrella which you said you had lost the other day?

関係代名詞の後に挿入節を置くと、先行詞が関係代名詞を通してどの文章とつながっているかわかりにくくなるので、できるだけ関係代名詞の後には挿入句を入れないようにしましょう。実際の英会話では、話している途中に言い忘れたことを思い出してそれを口に出すので、挿入句が多用されますが、ライティングでわざわざこのような挿入節を含めた文章を書く必要はありません。

440. Can you mention anyone that we know who is as talented as he is?

関係代名詞を2つ使った文ですが、この文章も文法的に間違いではありません。でもわかりにくくなるので、1つの先行詞には関係代名詞は1つの原則を守りましょう。

444. Beauty is a letter of recommendation which it is almost impossible to ignore. 美しいということは、無視することがほとんど不可能な推薦状のようなものである。

不思議な表現だと思い下線部を検索。“beauty is a letter of recommendation”のググり件数は67。そのほとんどが「700選」がらみか、<If we say that beauty is a letter of recommendation, then the good is the credit card!>という中国サイトに出てくる英文です。

445. There is no human disease which gene therapy does not promise the possibility to treat. 遺伝子治療は、人間のあらゆる疫病を治療する可能性を約束する。

“promise the possibility to treat”の検索数は8件。すべて「700選」がらみ。よい子の皆さんは「~の可能性を約束する=promise the possibility to”なんて表現を必死で覚えようとしないでください。 “promise the possibility to”の検索数は48しかありません。

454. You should not so easily trust a man of whose past you know nothing. まったく素性のわからない人間を軽々しく信用してはならない。

<You should not trust a man so easily whose past you know nothing of.>と書くべきでしょうね(so easilyは文末においてもオーケー)。 “a man of whose past”のググり件数は39です。ほとんどが「700選」がらみです。半分は韓国サイト。

463. Reading is to the mind what food is to the body. 食物が身体の栄養となるように、読書は精神の栄養となる。

「A is to B what C is to D. 「AとBとの関係CとDとの関係に等しい」」と説明されています。あまり使われないので、こういう表現の仕方もあるのを知るくらいでいいと思います。この英文のググり件数は188件。どうもGeorge W. Bushがテキサス州知事の時にこの表現を使ったことがあるようです。ちなみに、<Reading is to the mind what exercise is to the body.>という表現の方がよりポピュラーです。

464. She will give you what money she has. 彼女は、持っているお金を全部あなたにあげるだろう。

“give you what money she has”の検索数は5件のみ。すべて「700選」がらみ。 “give you what money he has”も検索しましたが、1件も検索されませんでした。

467. We are now at the end of March, when the subject of cherry blossoms often come up in our daily conversation. 3月ももう末になって、桜の話題がよく出る時期になった。

Cambridge Advanced Learner’s Dictionaryにはsubjectはthe thing which is being discussed, considered or studiedと説明されています。「話題」という意味でsubjectを使ってもかまいませんが、日本語の「話題」はsubjectよりも軽いトピックを扱ったものというニュアンスがあります。だからこの文章は少し不自然です。ためしに “the subject of cherry blossoms”をググったら32件しか出ませんでした。

472. We saw him the night that we went to see the party. 私たちはその劇を見に行った晩に彼と会いました。

nightは副詞ではないので、 “We saw him the night”は不自然です。ググってみたら46件しか出ませんでした。ちなみに “the night that we went to see the party”も変な英語です。このthatは関係副詞ということなのでしょうが、ググり件数は0でした。

473. We cannot enumerate such women as have been deceived by men, and such men as has been betrayed by women. 男にだまされた女の数も、女に裏切られた男の数も数え切れない。

“such women as have been deceived by men”のググり件数は3つ。 “such men as has been betrayed by women”は20件。ソースはRaja Rammohan Roy: A Second Conference Between an Advocate for, and An Opponent of the Practice of Burning Widows Alive (1820)の “If we enumerate such women in each village or town as has been deceived by men, and such men as have been betrayed by women, I presue that the number of the deceived women would be found ten times greater than that of the betrayed men.”でしょう。また古い英語ですね。

482. If I were rich, I would do so.  As it is, I can do nothing. お金があったらそうしたいのです。ところが実はどうすることもできないのです。

「私はそうしたい」がなぜ<I would do so.>になるのか(-_-)。 “If I were rich, I would do so.”のググり件数は20。すべて「700選」がらみ。

6月 4, 2011 · Pukuro · 2 Comments
Posted in: ×基本英文700選

2 Responses

  1. popeye - 9月 8, 2016

    444. Beauty is a letter of recommendation which it is almost impossible to ignore. 美しいということは、無視することがほとんど不可能な推薦状のようなものである。

    これはオールダス ハクスレーのUncle Spencerからの引用です

  2. まふまふ - 12月 29, 2016

    悪文とのことですが、少なくともこの記事にある文章はほとんどの英文法参考書に載っている表現です。実際に入試に出題もされますし、使わないから覚えなくても良いというものでもないかと思います。
    ちなみに472に文法的な間違いはありません。nightは副詞用法がありますし、thatには関係副詞の用法もあります。調べればすぐにわかることですが…

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