『ハウルの動く城』の英語(1)

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宮崎駿アニメの頂点とも言うべき『ハウルの動く城』の英語名はHowl’s Moving Castle. イギリス人のDianna Wynne Jonesが1986年に出版したファンタジー小説Howl’s Moving Castleを元にこのアニメは作られましたが、Jonesは2008年に続編とも言うべきHouse of Many Waysを発表しています。ジブリがこの小説もアニメ化してくれないかなあ。

Howl’s Moving Castleの英語版はよくできています。セリフもオリジナル日本語版にかなり忠実に作られています。ちなみに日本で市販されている『ハウルの動く城』DVDでも英語音声で見ることができますが、英語字幕が英語音声と異なっているので、ハウルで英語を学びたい人は海外DVDを購入する必要があります。クレジットカードがあれば、アメリカのamazon.comでDVDを簡単に購入することができます。海外DVDを販売している業者もありますが(インターネットでチェックして下さい)、amazon.comや他のアメリカの販売業者よりも割高になります。

『ハウルの動く城』は24章に分かれています。第1章がBeginning Creditsでセリフなしです。第2章のタイトルはA Moving Castle。ちなみに海外DVDでは各章にタイトルがついていますが、日本版ではタイトルはついていません。画像も若干英語版の方が鮮やかです。

Chapter 2. A Moving Castleより
窓の外にハウルの城が動いているのが見えます。帽子屋では従業員たちがお出かけの準備。以下は従業員の女の子たちのセリフです。

「ねぇ聞いた? 南町のマーサって子。ハウルに心臓取られちゃったんだってね。」
「大丈夫。あんたは狙われないから。」

英語セリフはこう。
“Did you hear what happened to that girl – Martha, from South Haven? They say Howl tore her heart out.” “Don’t worry. He only preys on pretty girls.”

「南町」がSouth Haven(町の名前)に変わっています。キーワードはtear A’s heart outとprey on。toreはtear(「~をずたずたに引き裂く」という意味)の過去形です。tear-tore-tornとなる不規則動詞ですが、tear A’s heart outで「Aの心をずたずたにする(make A very sad)」という意味になりますが、ここでは文字通り「心臓を切り裂いて取り出す」という意味でこの表現を使っているようです。prey onはhurt or deceive weaker peopleを意味します。つまり、弱者に狙いをつけて、騙したり痛めつけたりすることです。「あんたは狙わないから。」という台詞が「彼はかわいい娘だけ餌食にするから。」という意味に変わっていますね。

 


5月 3, 2012 · Pukuro · No Comments
Posted in: ・ハウル

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