東京大学教授はprofessor of Tokyo Universityかprofessor at Tokyo Universityか?

Pocket

去年の6月、元エール大学assistant professorの斉藤淳氏(政治学者)と東北大学教授の沼崎一郎氏(文化人類学者)の間でatとofの用法についてツイッターのやりとりがなされていました。

斉藤: 「~大学の学生」の表現として、I am a student ofuniversity という誤用が非常に多い。酷い場合だと I am a professor of XX university. と言ってのける大学の先生を何度も目撃してきた。普通は of じゃなくて at。例えば I am a student of XX University. という表現を耳にする度に、「君は大学研究家か、そうか山内さん以外に大学研究家がいたのね」と思わずにいられなかった。

沼崎: @junsaito0529 「~大学で学生(教授)」してるわけですからねえ。深読みすれば、日本では「どこの」のほうが「何してる」より重要ということでしょうか。I am a student (professor) belonging to XX University.

斉藤: Google をコーパスは危険かなぁ。まぁ Long time no see のような崩れた表現が正用法として定着しちゃったように、a student of YY University が定着してても驚かない、でも2chまで拾うコーパスで日本語確認してる外国人いたら引くよね。
(http://twilog.org/junsaito0529/search?word=of%20university&ao=a)

前置詞の用法はひじょうにやっかいなのですが、わたしは前置詞で困った経験があまりありません。正確に言うと、前置詞の用法でわからないことはしょっちゅうあるのですが、グーグルで徹底的に検索して調べればほぼ確実に解決できます。斉藤氏が「Google をコーパスは危険かなぁ。」と述べられていますが、たしかにGoogleではジャンクっぽい文章も拾い上げるので注意が必要です。そういうときは、学術系のペーパーのみ収録しているGoogle Scholarでググれば大丈夫です。

上記の発言についてですが、斉藤氏によれば
I am a student of Tokyo University.
I am a professor of Tokyo University.
はともに間違いとのことです。正解は
I am a student at Tokyo University.
I am a professor at Tokyo University.
だそうですが、わたしの語感からするとa student of Tokyo Universityは何かしら変ですが、a professor of Tokyo Universityがなぜダメなのかがいまいちピンときませんでした。

「まああアメリカの大学で教鞭をとられていた斉藤氏の言っていることだから言っていることは正しいんだろう」くらいに思っていたら、professor of Tokyo Universityという方がより自然であるという論文を見つけました。

長野格・秋山武清・豊田暁著 「所在・所在を表す前置詞OF、AT、INについて」(日本実用英語学会論叢, No.11, pp.69-78, 2004)

以下、この論文に出ている例文を参考に問題を出しますので皆さん答えてみてください。

Q. 以下の例文のカッコに入る前置詞はofとatのどちらが好ましいか。
1. Professor Numazaki (          ) Tohoku University
2. Ichiro Numazaki, a professor (          ) Tohoku University
3. He is the president (          ) the Yokohama Tire Company.
4. He is the manager (          ) the sales department (          ) the Yokohama Tire Company.
5. He is a manager (          ) the Yokohama Tire Company.
6. He is a supervisor (          ) the Yokohama Tire Company.
7. She is a secretary (          ) the Yokohama Tire Company.

べんきょうちゅう32

正解は1. of; 2. at; 3. of; 4. of, at; 5. at; 6. at; 7. at

斉藤氏と沼崎氏の会話では、(a) professor of XX universityという表現が問答無用で間違いということになっていますが、1の回答がofであることが示しているように、実際には文脈に応じてofとatは使い分けられるようです。興味がある方は上記論文を読んで見てください。

8月 22, 2013 · Pukuro · No Comments
Posted in: ■英作文豆知識

Leave a Reply