耳をすませば─②図書館の貸出カードを見ると…

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『耳をすませば』をまだ見たことのない人はMirageさんという方が書かれている記事をお読みください。わかりやすい英語で書かれています。
http://kino.gmirage.com/whisper-of-the-heart/

では、『耳をすませば』の続きです。

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お父さん「雫も柏崎へ行けばよかったのに・・・。」
Shizuku, you should have gone to Kashizawaki too.

お姉ちゃんは柏崎に行っているのですね。<should have+過去分詞>で「~すべきだった」という意味になります。

雫「いい。お姉ちゃんとだと疲れる。」
No, I didn’t want to. Shiho wears me out.
wear A out=「Aを疲れさせる」

お父さん「・・・そうだ。明日出勤だった。」
Oh, by the way, I have to work tomorrow.

by the way=ところで。

お母さん「ええーっ、お弁当?」
Do you want me to fix you a lunch?
<want A to do>は「Aが~することを望む」という意味になりますが、このような<S+V+O+to do>構文はto不定詞をthat節に書き換えられるものと書き換えられないものがあります。例えば<I expect him to be back soon.>は<I expect that he will be back soon.>と言い換えることができますが、wantは書き換えられない動詞なのでDo you want that I …?とは言えません。<fix A B>は「AにB(食事など)を用意する」の意。<fix B for A>と言い換えることができます。

お父さん「いいよ、外食にする。」
That’s OK. I’ll eat out.

eat out=外食する

お父さん「わが図書館もついにバーコード化するんだよ。準備に大さわぎさ。」
The library’s computerizing everything, so everybody’s going crazy at work.
「バーコード化する」が「コンピュータ化する(computeralize)」に意訳されていますね。go crazyは原義は「発狂する」ですが、発狂するほど忙しい、大騒ぎする、夢中になるといった様々な意味で使われます。

雫「やっぱり変えちゃうの?わたし、カードのほうが好き。」
I don’t think they should be computeraized, Dad. Card catalogs
are much better.
今どきの子は図書館のカード目録(card catalog)を知らなそうですね。Card catalogs are much better than (computerized ones)のカッコ内の語が省略されていると考えればよいでしょうか。

お父さん「ぼくもそうだけどね。」
Yeah. I like them better too.
betterは「より良い」という意味。

お母さん「ねえ、この文章おかしいわよ。」
Honey, I think you’ve got a problem with your report.
「はちみつ」という意味のhoneyは愛する人への呼びかけで使われます。you’ve gotはyou have gotの省略形ですが、have gotはhaveとほぼ同義です。a problem with your reportはa problem in your reportとは言わないことに注意。

お父さん「えっ、どこ?」
What’s the problem?

お母さん「1行ぬけてんのかしら、ここ・・・。」
Isn’t there a line missing here?
「1行ぬけている」がa line missingと表現されています。「この本はページがぬけている」も<There is a page missing in this book.>という表現になります。

お父さん「・・・あっ、そうだ。いけね!」
You’re right. Darn. I’ll have to print the entire thing over.
darnはdamnとほぼ同じ意味。怒りや不満があるときについ口に出る表現です。…have toprint the entire thing overは「ぜんぶ最初から印刷しなおさないといけない」という意味。

お母さん「ああ、先貸して。急いでこれまとめなきゃ。教授うるさいんだから・・・。」
Can’t I use the printer first? My professor will kill me if I don’t have his paper turned in tomorrow.
professor=教授。ちなみに准教授はassociated professor、助教はassistant professor。教授>准教授>助教の順でえらいです。kill meと言っても実際に本当に「殺す」わけではありません。turn in=(レポートなど)を提出する。<have+O+過去分詞>は「使役」もしくは「受動」の意味になります。ここでは「受動」の意味になります。

雫「!?・・・この人・・・。」
Huh? Seiji Amasawa. Here he is again.
雫が借りてきた図書館の本の貸出カードを見ると天沢聖司という名前が…

お父さん「雫、本もいいけど適当に寝なさい。」
Shizuku, time to put the books away and go to bed.
(It is) time to…のIt isが省略されています。put A awayは「Aを所定の場所に片付ける」という意味になります。

雫「うん、おやすみなさい。」
OK, Dad. Good night.
「父親(father)」の呼びかけはPapaよりもDadというのが普通です。

雫「やっぱり・・・、見覚えある名まえだと思った・・・。」
Yep. I knew I had seen that name before.
過去完了が使われていることに注意。「私は~を知った」という過去のことよりもさらに前の時期に天沢聖司という名前を見たので、過去の過去ということで過去完了(had+過去分詞)が使われています。

雫「これにも・・・。」
Here it is again. And again. Seiji Amasawa. Seiji Amasawa. Seiji Amasawa.
英語版ではセリフが増えています。貸出カードが出てくる場面ですが、当然英語ネイティブは貸出カードに書いてある天沢聖司という漢字を読めないので、セリフを追加することでフォローしています。

雫「すごいこの人、みんなわたしより先に借りてる・・・。」
That’s amazing. This guy checked out all these books before I did.
「システム英単語」ではamazingを「驚嘆すべき、見事な、信じがたい」という意味だと説明しています。「英単語ターゲット1900」では「驚くべき」という訳が当てられています。前者だと3つも意味を覚えるのは大変です。後者だとsurprisingとのちがいがわかりません。このようにいちいち日本語の訳を当てようとすると英単語を覚えにくくします。amazingとはsurprisingの強意形です。だから英英辞典にはextremely surprisingという意味だと説明されています。このように覚えれば簡単に英単語の語感を習得できます。<That’s surprising.>を大げさに言うと<That’s amazing.>になるわけです。check A out=(図書館などから)Aを借りる。

雫「天沢聖司・・・、どんな人だろう・・・、すてきな人かしら・・・。」
Seiji Amasawa, huh? What kind of person are you? I wonder if we’re anything alike.
<What kind of person is he?>ではなくて<What kind of person are you?>となっているので、この独り言は天沢聖司に直接呼びかけたニュアンスになっていますね。<I wonder if…>は<I wonder whether…>と表現することもできますが、ifの方がくだけた感じでよく使われます。wonder if…は直訳すると「~かどうか不思議に思う」となりますが、「~かしら」という意味で覚えれば十分です。alikeは「似ている」という意味の形容詞。オリジナルでは「すてきな人かしら」だったのが英語版では「私たち、何か似ているところあるかしら」という意味に変わっていますね。

8月 7, 2014 · Pukuro · No Comments
Posted in: ・耳をすませば

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