耳をすませば─③夕子の告白

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雫は親友の夕子に会いに学校に行き、ついでに図書館に本を借りに行きます。図書館で高坂先生と話をしていると、夕子が現れます。

夕子「雫ーっ!あーっもう!こんなところにいた!11時に昇降口っていったくせに15分も太陽の下にいさせて!またソバカスが増えちゃうじゃない!」
Shizuku! Oh, I should have known you were going to do this.  You said to meet outside the school, not inside. I waited in the sun for 15 minutes. Do you know how many freckles I have now?
<should have+過去分詞>は「~すべきだった」という意味で後悔を表します。オリジナルでは「あーっもう!こんなところにいた!」と言っている場面が英語版では、「あんたがこういうことをすることを前もって知っておくべきだった」という意味のセリフに変わっていますね。「昇降口」は「校舎の中じゃなくて外」(outside the school, not inside)に変わっています。in the sunは「日の当たるところで」, freckleは「ソバカス」という意味です。

雫「ご、ごめん。」
I’m sorry.

高坂先生「こらこら、さわぐな。原田は気にしすぎなんだよ、ソバカス・・・。」
Calm down, Yuko. You take your freckles way too seriously.
calm down=落ち着く、take A too seriously=Aを深刻に考えすぎる

夕子「先生!あたし、真剣に悩んでいるんです!!」
No, I don’t! It’s a major problem for me.
自分にとってソバカスは大事な問題だから、深刻に考えすぎていることはない、ということ。

高坂先生「あー、わかったわかった。ほれ、2人共出た出た。」
Aren’t either of you concerned about your exams? Now get out and go study.
英語版では「あんたたちは試験の心配はしないの?」という表現になっていますね。否定形でのeitherの表現に注意してください。「個々それぞれが~ない」なので「どちらも~ない」という意味になります。これが否定形でのbothだと全体否定ではなく、部分否定になり、「両方とも~ではない」→「片方は~であるかもしれない」という意味になることがあります。

雫「で、なによ相談って?」
Hey, so, why did you want to talk? Is there something bothering you?
bother=~を悩ます

夕子「雫、好きな人いる?」
Mmm. Do you think about boys?
「好きな人いる?」を「男の子のこと考えたりする?」という意味で表現していますね。

雫「え・・・?」
No.
英語版では「ない」という意味のセリフになっています。

夕子「両思いの人がいたらいいなって思うよね・・・。受験だし、はげまし合ってがんばれたらって・・・。」
We’re all studying for exams and we could help each other. It would be nice to be with someone who felt the same way about you.

雫「夕子、好きな人いるんだ。ラブレター!?もらったの?」
Yuko, you have a crush on someone. You got a love letter?
have a crush on=(異性)に夢中だ、メロメロだ

夕子「シッ!やだっ!」
Ahh! Shh! Not so loud.

雫「いつ?どんな人?かっこいい?」
So what’s he like? Is he good-looking?
<What is A like?>で「Aはどんな感じですか?」という意味になります。good-lookingは男性にも女性にも使えます。男性だと「イケメン」、女性だと「美人」ってことです。

夕子「他のクラスの子・・・、少しかっこよかった。」
He’s from another class. Uh, he’s sort of good-looking.
sort of=in some way or to some degree

雫「つきあってみたら?それで嫌なら断る。」
Why not try dating him? If you don’t like him you can stop.
<Why not…?>=~したらどう?; date A=Aとデートする

夕子「・・・でも。」
Yeah, but…

雫「さては他に好きな人いるでしょう!」
You’ve got a crush on someone else, don’t you?
have got=have。受験英語では習いませんが、アメリカでは日常会話でhave gotという表現がよく使われます。<don’t you?>は付加疑問。…have gotの付加疑問なので<haven’t you?>と言いたいところですが、have gotは成句として使われるので自然な感じで口に出るのはやはり<don’t you?>でしょうかねえ。ネイティブの意見を聞いてみたいです。

夕子「えっ・・・。」
[sighing]
ためいきをついています。

雫「隠してもダメ!ほ~れ、白状しちゃえ。」
Don’t even try to hide it. You know I’ll get it out of you.
get A out of Bは「BからAを聞き出す」という意味。

夕子「えっ・・・、あ・・・、す、す・・・。」
It’s, uh, Su… Su…

杉村「つきしまぁ~っ!オレのバッグとってくれるー?」
Shizuku! Can you throw me my bag?
英語版では「バッグをわたしへ投げてくれる」となっています。throwが「AにBを投げ与える」という意味の第4文型なのに注意。

雫「杉村!」
Sugimura.

杉村「ねー、そこの青いスポーツバッグ!頼むよー、月島ーっ!それ投げてぇ!」
It’s that blue one on the bench over there. Come on! Hurry it up! I’ve got to get back to the game.
英語版では「試合に戻らなければいけないんだよ」という文句になっています。have got toはhave toと同じ意味です。受験英語では習いませんが、日常会話ではよく使われます。

雫「うるさいなあ、もう!万年タマひろい!」
Calm down, bench warmer. You never play anyway.
bench warmerは「ベンチを温めている人→補欠選手」という意味です。日本語でも「ベンチウォーマー」という言葉は使われていますね。

杉村「ひでぇなあ、レギュラーで3回戦突破したんだぞ!」
Hey, I play all the time and our team’s going to the playoffs, I’ll have you know.
3回戦突破がプレイオフ出場に変わっていますね。<I’ll have you know.>のhaveは使役動詞。

雫「夕子!?」
Yuko? Are you OK?

雫「杉村だったのかぁ・・・、夕子の好きな人って。
So I guess Sugimura is the guy you like.

夕子「どうしよう、わかっちゃったかもしれない・・・。わたし、あんな・・・。」
How embarrassing. I ran off like a little girl. He must know now.
<How embarrassing I am.>のI amが省略されています。run offは「走って逃げる」

雫「大丈夫だって、あいつにぶいから。」
No way, Yuko. He’s way too dense.
denseは「濃い」という意味ではなく、stupidという意味もあります。

雫「でも、どうするの?ラブレターのほうは。」
But what about the guy who wrote you the love letter? I think you should go for him.
<write A B>は第4文型で「AにBを書き送る」という意味になります。

夕子「うん・・・、もう少しひとりで考えてみる。」
Hmm. I don’t know. I want to think it over.
think A over=consider A carefully before making a decision

雫「そっか・・・。」
All right.

夕子「いいなぁ、雫ん家は勉強、勉強って言わなくて・・・。」
You’re lucky, Shizuku. Your parents don’t bug you to study all the time.
bugは「昆虫、虫」の事ですが、動詞ではannoyという意味になります。

雫「あんまり言われないのもつらい時あるよ。」
Sometimes I wish they did.
I wish…は仮定法過去(didの部分)が使われていることに注意。つまり、雫はたまには親から勉強しろと言われたいということです。仮定法なので、言われたいけど言われないだろうという意味が含意されています。

夕子「そうかなぁ。」
Hmm, yeah.

雫「あっ!いけない!!」
Oh, no!

夕子「どうしたの?」
What’s the matter?

雫「本、忘れてきちゃった・・・。わたし帰るね。」
I lost my book. I must have dropped it.
<must have+過去分詞>で「~したに違いない」の意。図書館の本をどこかに落としたわけですね。

夕子「乗っけてこーか?」
You want to ride my bike?
英語では自転車(bicycle)もbikeと言います。

雫「いい!夕子、塾遅れるよ。」
No! You’ll be late for cram school.
米英には日本の塾や予備校みたいなものがありません。cram schoolと訳されることが多いですが、cramは「つめこみ勉強」を意味するので、英語の語感はあまりよくありません。

夕子「また電話するね。」
Call me later, OK?

雫「うん!」
I will!
<I will call you later.>のwill以下は普通このように省略されます。

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8月 10, 2014 · Pukuro · No Comments
Posted in: ・耳をすませば

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