耳をすませば─⑧雫と聖司の会話

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聖司「ああ・・・、もういいの?」
Hey. Had enough?

雫「う、うん。ありがとう・・・。ねっ、それ・・・、もしかしてバイオリン作ってるの?」
Mm-hmm. Thank you. So is that a real violin you’re making?
①<Is that a real violin?>と②<You’re making a violin.>の2つの文が関係代名詞whichもしくはthatでつながった文章です。関係代名詞は省略されています。

聖司「あ?・・・ああ。」
Oh. Yeah.

雫「見ていい?」
Can I see?

聖司「・・・うん。こうなるんだよ。」
Sure. It’s nearly finished.
英語版では「ほとんど完成だ」という意味に変わっています。

雫「これ全部自分で作ったの?手で?」
Wow! You carved the entire thing yourself, by hand?
carve=~を彫る。by oneselfのbyはよく省略されます。

聖司「あたりまえだよ。」
How else would you do it?
How else would you do…?はよく使われる表現です。雫がこのバイオリンは手で作ったのと尋ねたから、手をつかわないでどうやってバイオリンを作るんだよ?という反語調に使われています。

雫「信じらんない!」
That is amazing.
「信じられない」はunbelievableです。amazingはsurprisingの強意形です(つまりextremely surprising)。転じてamazingも「信じられない」という意味になります。

聖司「バイオリンは300年前に形が完成しているんだ。あとは職人の腕で音の良し悪しが決まるんだよ。」
They’ve been making violins the exact same way for 300 years, but whether or not they sound any good is totally dependent on the craftsman’s skill.
「バイオリン職人は300年間全く同じやり方でバイオリンを作っているんだ」と言っています。過去のある時点から現在までなので現在完了が使われていますね。whether or not=~かどうかは。sound any goodのgoodは名詞です。totally=entirely。be dependent on=~によって決まる; craftman=職人

雫「あれも全部作ったの?」
Did you make all those violins?

聖司「まさか・・・。ここでバイオリン作りの教室もやっているからさ・・・。」
No, of course not. We hold violin-making classes here.
「もちろんそんなことはないよ」というときは<Of course not.>と言います。

雫「でも、あなたのもあるんでしょ?」
But one of them’s yours, isn’t it?
yoursは所有代名詞。ここでも付加疑問が使われています。

聖司「・・・うん。」
Yeah.

雫「ねえ、どれ?どれ?」
So which one is it?

聖司「あれ!」
The end.
英語版では「あれ!」が「端にあるやつ」というセリフに変わっています。「端」は右端と左端があるので「端」だけではどちらか特定できないので定冠詞のtheはつけられませんが、ここでは聖司が向かって右側に視線を向けているので一つに特定できるからan endではなくてthe endになります。

雫「わぁー!これぇ?すごいなあ、よくこんなの作れるねー。まるで魔法みたい。」
Wow. That’s really fantastic. I can’t believe you can make something like this. It’s like magic, isn’t it?
something like thisは「このような何か」。「魔法」も「手品」もmagicです。

聖司「おまえなー、よくそういうはずかしいこと平気で言えるよな。」
You’re so weird. I can’t believe some of the stuff that comes out of your mouth.
weird=very strange。weirdは気味が悪いというニュアンスのある「奇妙な、変な」という意味の形容詞です。come out of one’s mouth=口から出てくる。stuffは口語でよく使われる単語で、「~なもの」という風に何かを特定しないでいうときに使います。

雫「あら、いいじゃない。本当にそう思ったんだから。」
It is magic. You made a violin pop out of a piece of wood.
popは副詞でabtruptly or unexpectedlyという意味。

聖司「そのくらいのもん、誰でも作れるよ!まだ全然だめさ!」
Anyone can make a violin of that caliber. I’m not close to being good enough.
caliberは「品質」といった意味で、ここでは「誰だってこれくらいの質のバイオリンを作れるよ」という意味になっています。be close to=~に近い

雫「ねえ、バイオリン弾けるんでしょ?」
So, can you play the violin?

聖司「・・・まあね。」
Sort of.
sort of=in some way or to some degree

雫「おねがい!聴かせて!ちょっとでいいから。」
Would you play something for me, just a little bit?
Would you do…?は「~してもらえますか」という意味の丁寧な依頼。just a little bit=ほんのちょっとだけ

聖司「あのなぁ~。」
Give me a break.
<Give me a break.>は「勘弁してよ」という訳が一番よく当てはまりますが、要するに相手の適当な発言に対して発する言葉です。

雫「おねがい、おねがい、おねがーい!」
Come on, come on. Won’t you, please?

聖司「よーし!そのかわりおまえ歌えよ!」
All right, but you’re gonna have to sing along.
gonnaはアメリカ口語でよく使われます。be gonna=be going toです。alongは「~に沿って」という意味の副詞ですがここでは、バイオリンに合わせて歌う、という意味になっています。

雫「えっ!?だっ、だめよ!あたし音痴だもん!!」
What? You don’t want me to sing. I’m terrible.
terrible=extremely bad

聖司「ちょうどいいじゃんか。歌えよ。知ってる曲だからさぁ。」
I’ve got just the song for you. Are you ready? I’m pretty sure you know this one.
アメリカ人はI haveをよくI’ve gotと表現します。pretty=very

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8月 27, 2014 · Pukuro · No Comments
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