…, followed by という表現

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followという動詞の一番定番の意味は「~の後についていく」(move behind someone and go where they go)です。

ラピュタでロボットに遭遇するシータとパズーの場面です。

シータ:  待って、・・・お願い、それを壊さないで。それがないと帰れなくなるの。ヒタキの巣だわ。
パズー:  このために?
シータ:  ・・・よかったぁ、卵が割れてなくて。
パズー:  人をこわがらないね。
シータ:  ・・・おいでって
パズー:  言葉が分かるの?
シータ:  そんな気がするだけ!

(Sheeta) Wait! Please, Mr. Robot, don’t do that. We won’t be able to go home without it. It’s a bird’s nest.
(Pazu) That’s why he’s here. He’s just trying to protect it.
(Sheeta) I’m so happy the eggs are all right, Pazu.
(Pazu) It must be his job to take care of them.
(Sheeta) He says to follow him.
(Pazu) How do you know?
(Sheeta) I just know that’s what he said!

パズーの「人をこわがらないね」というセリフが英語版では「卵の世話をするのが彼の仕事に違いない」という意味のセリフに変わっていますね。「言葉がわかるの?」は「どうやって知るの?」という意味に意訳されています。nestは「巣」、That’s why….は「だから~なんだ」、take care ofはlook afterとほぼ同義語で「~の世話をする」を意味します。

「おいでって。」が He says to follow him. と英訳されています。「私の後をついてきてと彼は言っているわ。」という意味です。

ラピュタ ロボット

 

『千と千尋の神隠し』でも同じ表現が使われています。釜爺に千尋の世話を押し付けられたリンが千尋を湯婆婆のところに連れて行きます。

リン:  ちぇっ、そこの子、ついて来な!
千尋:  あっ。
リン:  あんたねえ、はいとかお世話になりますとか言えないの?
千尋:  あっ、はいっ。
リン:  どんくさいね。はやくおいで。

(Rin) Come on, little girl. You better follow me.
(Chihiro) Huh…
(Rin) Can’t you even manage a “Yes, ma’am” or a “Thank you”?
(Chihiro) Yes, ma’am.
(Rin) What a dope. Hurry up.

「~した方がよい」という意味のhad betterは日常会話ではよくbetterに短縮されます。manageはdo something that you have been trying to do (何とかやり遂げる)という意味の動詞ですが、ここではsayとほぼ同義と考えてよいです。dopeはa silly person、つまり「ばか」ってことです。「どんくさいね」を What a dope. と言うのはなかなか良いですね。

千と千尋 リン

 

湯婆婆のところに行く途中、エレベーターを降りると大根の霊魂(radish spirit)がついてきます。おしらさまと言うみたいですね。

千尋:  ついてくるよ
リン:  きょろきょろすんじゃないよ。

(Chihiro) He’s following us.
(Rin) Just don’t look at him.

「きょろきょろする」はlook around himと言った方がよいかもしれません。
千と千尋 おしら様

 

『紅の豚』の場面です。
ポルコ:  時間がねえんだ。そこの窓から後ろを見てみな。そっとだ。ファシストの秘密警察だよ。フィオをつけていたのさ
フィオ:   私を? なぜ
ポルコ:  俺が尾行をまいちまったからな。それに フィオは俺の飛行艇をいじってるからだ

(Porco) I don’t have a choice. I want you to take a good look behind us, will you? Do it slowly. That’s the Fascist Secret Police. They’re following us.
(Fio) Following us? What for?
(Porco) Because they like my pretty red plane. Problem is, they don’t like me flying it.

かなり意訳されていますね。take a good lookは「よく見る」という意味、「俺が尾行をまいちまったからな。それにフィオは俺の飛行艇をいじってるからだ」は「あいつらは俺のいかした赤い飛行機が好きだからな。問題はあいつらは俺がその飛行機を飛ばすのを好きじゃないってことだ」になっています。

紅の豚 ポルコ フィオ ピッコロの親父

 

『耳をすませば』で雫と聖司が話をしています。

雫:  そうかァ!ムーンは電車で通勤しているのね!」
聖司:  電車?
雫:  そうなの。ひとりで電車に乗ってたの。それで後をつけたらここへ来てしまったの。そしたら素敵なお店があるでしょう。物語の中みたいでドキドキしちゃった。悪いこと言っちゃったな。ムーンにおまえかわいくないねって言っちゃった。わたしそっくりだって・・・。

(Shizuku) That’s right! I saw him riding around on the train the other day.
(Seiji) The train?
(Shizuku) Yeah. He was taking a trip all by himself, but he got off at my stop and I followed him here. I was so excited when he led me to this store. It was like something straight out of a fairy tale. I guess I shouldn’t have said those bad things about him. I said he was mean like me.

I saw him riding…のsawはとseeの過去形で知覚動詞なのに注意してください。ride aroundは「乗り回す」という意味になります。the other dayは「先日」、got offはget offの過去形で「(電車から)降りる」(注: 「(車から)降りる」はget out)、stopは「停車場、停留所」、ledはleadの過去形でlead A to Bで「AをBに導く」、fairy taleは「おとぎ話」。「should not have + 過去分詞」は「~すべきじゃなかった」という意味の過去の行為に対する悔恨を表します。

耳をすませば 猫

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』で長門有希に呼び出されてキョンは公園に行きます。

キョン: 今日で良かったのか? ひょっとして昨日も待っていたとか? なぜ、わざわざここに?
長門: こっち

(Kyon) I’m sorry. Was today the day? You weren’t waiting for me here last night as well, were you? Well, why did you pick this place to meet up?
(Nagato) Follow me.

as wellは「同じように」、pickはchooseと同義語、meet upは「落ち合う」という意味です。「こっち」というのは「私についてきて」という意味なのでFollow meと訳されています。

キョン 長門

 

「後について行く」のは人にだけではありません。『もののけ姫』でアシタカは動物の足跡をたどって歩きます。

アシタカ: 足跡をたどって来たのですが里におりたとたんわからなくなりました。

(Ashitaka) I followed its trail westward through the mountains to where the samurai were attacking those villagers. But then…

westward through the mountainsは「山を通って西へ」、villagerは「村人」。

もののけ姫 アシタカ ジコ坊

 

受動態のA is followed by Bは「AはBに後をつけられる」という意味になります。能動態だと主部のAが後をつけ、受動態だと主部のAは後をつけられる、というわけです。『ハウルの動く城』でハウルがソフィーをエスコートします。

ハウル:  許してあげなさい、気はいい連中です。どちらへ?私が送って差し上げましょう。
ソフィー:  いえ、チェザーリの店へ行くだけですから。
ハウル:  知らん顔して。追われてるんだ。歩いて。

(Howl) Don’t hold it against them. They’re actually not all that bad. Where to? I’ll be your escort this evening.
(Sophie) Oh, I’m, um, just going to the bakery.
(Howl) Don’t get alarmed, but I’m being followed.

「追われているんだ」がI’m being followedと表現されています。

ハウル ソフィー

followには A follows B で「AはBの後に起きる」(A happens after B)という意味もあります。

Summer follows spring. (夏は春の後に来る。)

The agreement followed months of negotiation. (何か月にも及ぶ交渉の後に合意に達した。)

自動詞では目的語なしに「引き続いて起こる」という意味になります。

The wedding ceremony will start at 1:00pm and the reception will immediately follow. (結婚式は午後1時に始まり、披露宴はその後すぐ行う予定です。)

やっかいなのがfollowが受動態になった表現です。順序が逆になるので A is followed by B は「Aの次にBがある」という意味になりますが、この表現が不得手な英語学習者が多いようです。

The assassination of Martin Luther King in 1968 was followed by that of Robert Kennedy. (1968年にマーティン・ルーサー・キングの暗殺に続いてロバート・ケネディが暗殺された。)

A youth without fire is followed by an old age without experience. (燃えることのない青春は経験の蓄積のない老年をもたらす。)

Enthusiasm is followed by disappointment and even depression, and then by renewed enthusiasm. (熱意のあとには失望が、ときには憂鬱が訪れる。そして新たな熱意が始まる。)

Whenever something good happens to me, it’s usually followed by something terrible. (何か良いことが起きた後はいつでも何かひどいことが起きるものだ。)

この表現は分詞構文でよく使われます。…, followed by ~ は学術論文では定番の表現です。

Life is a series of disappointments, followed by death. (人生は落胆の連続で、その先には死が待っている。)

Chapter 7 are a revised two-factor theory and the concept of habit, followed by Chapter 8 which comparatively examines other theories and some further evidence. (第7章は修正された2要素理論と習慣の概念についてである。そして他の理論といくつかのさらなる証拠を比較検討する第8章に続く。)

The most common reason for lacking health insurance was cost, followed by a change in employment. (健康保険に加盟しない一番の理由はコストである。次に雇用の変化があげられる。)

Of the 10 major risk factors to which the disease burden can be attributed, tobacco smoking causes an estimated 10% of the total disease burden in Australia, followed by physical inactivity (7%). (disease burdenの原因となる10の主要なリスクファクターの中で、オーストラリアでは喫煙がその10%を引き起こしていると予想される。次に来るのが7%の運動不足である。)
※disease burdenはhttp://blog.livedoor.jp/suchan4wd6/archives/6255429.htmlを参照してください。

この …, followed by ~ 非常にセンスのある表現なのでしっかり使えるようになっておきましょう。

1月 22, 2017 · Pukuro · No Comments
Posted in: ■英作文豆知識

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