DUO3.0を使うべき?

システム英単語と並んで、受験者の間で人気がある英単語集がDUO3.0です。単語集と熟語集の2つを1つにまとめたからDUOと命名されたそうです。1572の単語と997の熟語を560本の例文に詰め込まれています。これらの見出し語の派生語・関連語も2214語収集されています(ただし、これらは例文がついていません)。合わせると計4783語。さらに知って役立つ同意語・反意語を3083語紹介しています。同意語・反意語も例文はついていないので、DUO3.0の使用者は560の例文を覚えることに専心し、派生語・関連語・同意語・反意語については参考程度に参照すればよいかと思います。CDも2種類売られていますが、CD5枚が入った「基礎用」(2,940円)よりも、見出し英文だけ収録されたCD1枚の「復習用」(1,260円)の方がお勧めです。後者には見出し英文・和訳だけが載った小冊子もついています。

 

DUO3.0ほど信頼できる英単語集はないかと思います。日本で販売されている学習参考書は日本人が執筆しているのでおかしな英文がかならずといっていいほどまぎれこんでいます。でもDUO3.0に収録されている例文はすべて信用がおけます。計15名のネイティブチェックを受けているだけあって、文句の言いようがないです。受験用としては英語のプロが作った「唯一の」英単語集と言ってよいかもしれません。例文同士がつながっていてストーリー仕立てになっているので、例文の内容も面白いです。個々の例文の説明も詳しいので、ボキャブラリー力だけでなく、英文法、英作文、長文読解の力もつくし、CDを使えば発音・アクセント問題対策にもなります。私個人的には、例文をもっと長くした方が覚えやすいかと思いますが、『システム英単語』のミニマル・フレーズみたいに不自然に短いわけではないので、大丈夫であるかと思います。

アマゾンの感想欄でも絶賛されているDUO3.0ですが、1つだけ気にかかることがあります。

受験対策用として適切か。

『システム英単語』のような他の英単語集と違い、DUO3.0は大学入試問題を参考にして英単語が収録されていません。だからある方が述べているように、「どの単語帳にも載ってるような単語が無かったり、辞書でしか調べられなさそうな単語がのっていたり、クセの強い単語帳でもあります」。

英語学習者はみな一度はDUO3.0をひもとくべきだと思います。でもそれは大学に入ってからの方がいいかもしれません。DUOは会話表現が数多く出てきます(だからquotation markのついた例文が多いです)が、入試問題は論説が中心です。そのため入試問題には出そうもない英単語がDUOには数多く盛り込まれています。例えば、例文22のbrokeという形容詞。「お金がない」(without money)という意味ですが、入試問題にはまず出ない単語かと思います(DUOには同意語としてbe hard up/be pennilessという表現が載っていますがこれも入試には出そうもありません)。「apartment」の関連語のstudio(p. 126)。居間と寝室が別々でないワンルームの部屋のことをstudioと呼びますが、これも入試には出ないでしょう。それにstudioという単語を覚えるのであれば、居間と寝室が1つずつある部屋の呼び名もセットで覚えておくべきです(1 bedroomと言います)。print(p.294)は「印刷する」だけでなく、(筆記体ではなく)「ブロック体で書く」という意味があります。このprintの意味もアメリカに住むのであれば絶対知っておかないといけません。ただし入試には出ないと思います。deli(p. 471)はdelicatessenの略語で<こんなお店>のことを指しますが、これも入試問題には出ないでしょう。ちなみにDUO3.0ではdeliが「ファーストフード店とレストランの中間的存在」と説明されていますが、ちょっと意味不明です。これだと定食屋あたりを思い浮かべそうですが、むしろ総菜屋の方がdeliに近いです。とにかく日本にはない形態のお店なので言葉での説明よりも、Google Imagesの写真を見た方がわかりやすいかと思います。

「idiot ばか」(p. 544)も入試問題には出ないでしょう。同意語としてjerk, fool, dummyが掲載されていますが、ばかはa foolとa stupid personの2つを覚えておけば十分です。ちなみに英語は「ばか」という意味の単語は数限りなくあります。moron, imbecile, sap, chump, goon, dingbat, goof, cretin, bonehead, lunkhead, meatballすべてa stupid personという意味のスラングです。入試問題にスラングが出ることはないので、受験生はすべて覚えなくて大丈夫です。

話が少し脱線しましたが、要するに、大学入試対策としてDUO3.0を使用するのは躊躇する面もあるということです。結論として言えるのは、

①英検・TOEIC対策としては良書。
②大学入試対策としては、DUO3.0の姉妹編にあたる『DUO select』で十分かも。
③受験生で、英語学習にあまり時間を割り当てることのできない場合はDUO3.0を使用しない。
④受験生で、毎日3時間以上英語学習をする余裕のある人は、以下の方法がお勧め。

「大学受験用では無いという点での批判がよく聞かれるがそれが大きな不利益を与えうるとは思いません。大学受験用とうたっている単語集の売りは「過去の入試問題で出たものでこれからも出そうなもの」つまり、過去に出たものだけを考えて作られているわけです。実はこの手の単語は単語帳以外のもの、つまり参考書・問題集で覚える事ができるのです。問題集を解いている中で気になった単語を辞書で調べてノートに書き写す、それを繰り返すだけでも語彙力はアップします。少なくとも1500語程度は頭に入るでしょう。それを踏まえたうえでDUOは使われるべきです。これの売りである現代英語を覚えるのです。」
(数学人 “ラララ”という方のアマゾン・カスタムレビューでのコメント)

これだけやれば十分という英単語集は存在しません。DUO3.0を使用する人も使用しない人も、かならず語彙力向上を目指して、単語帳を作成して毎日こつこつ英単語を覚えて下さい。英単語の覚え方

 

 

 

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 総論③まとめ

鈴木長十・伊藤和夫著の『新・基本英文700選』に収録されている英文で気にかかったのは以下の176の英文です。

3, 4, 7, 9, 12, 19, 34, 35, 54, 56, 60, 76, 83, 92, 99, 100, 103, 104, 108, 115, 116, 117, 133, 134, 139, 140, 141, 142, 148, 154, 162, 165, 168, 170, 174, 178, 182, 187, 189, 192, 193, 194, 196, 197, 198, 200, 201, 207, 209, 210, 212, 221, 223, 224, 225, 232, 234, 237, 240, 241, 242, 244, 245, 246, 258, 272, 280, 283, 287, 294, 295, 296, 300, 301, 302, 303, 306, 308, 309, 311, 316, 323, 325, 331, 332, 334, 337, 342, 346, 352, 353, 357, 360, 363, 366, 367, 369, 370, 393, 403, 405, 408, 409, 413, 414, 415, 417, 418, 438, 439, 440, 444, 445, 446, 454, 463, 464, 467, 472, 473, 482, 484, 485, 487, 495, 503, 504, 507, 508, 512, 516, 517, 519, 520, 522, 523, 525, 528, 529, 551, 572, 575, 576, 578, 583, 587, 590, 591, 592, 594, 596, 600, 601, 602, 603, 606, 607, 608, 609, 610, 611, 613, 619, 627, 630, 634, 647, 650, 652, 665, 669, 670, 681, 682, 684, 688

今後は、本書を『基本悪文176選』と呼ぶことにします。『700選』を使って悪文に出会う 確率は約4分の1です。こんなにおかしな英文だらけの英語学習書をほかで見たことはありません。むろん言葉は数学とは異なり、正しい/間違いの区別 を厳密にすることはできないので、私の判断も多少のミスはあるかと思います。一応、9割以上の確率でこの英文はおかしいだろうと思った英文だけを俎上にの せました。つまり、上の176の英文の1割弱は私の判断が間違っているかもしれないわけです。そうなるとおかしな英文はもっと少ないのではないかと思われ る方もいるかもしれませんが、複数の英語スペシャリストが厳密に調べたら間違い英文の数はさらに増えて200以上になるかと思います。

ここで1つの疑問が生じます。なぜ「受験英語の巨星」とまで言われる伊藤和夫氏がこんな悪文だらけの英文暗記書を執筆したのか。

答 えは1つです。伊藤氏はネイティブ相手に英語を使ったことがないので英語の語感を会得していなかったからです。海外の外国企業で仕事をしている人、同時通訳 者、英文ライターはネイティブ相手に英語を使いこなせないといけないので、当然英語の語感がつくし、そもそも英語の語感がないとそういう仕事につくことは できません。それに対し、英語教師はネイティブに対して英語を使う必要はない職業です。勘違いしている人が多いのですが、英語の先生は英語が得意でなくて もなれるし、英語を教えても自分自身の英語力はほとんど向上しません。日本語を使って英語を教えても英語の訓練にはならないし、毎日英語学習者用の簡単な 英文ばかり読んでいても英語力はつきませんから。伊藤氏はネイティブに対して英文を書く必要にせまられたこともなければ、日常生活で英語を話す機会もとく になかったのだろうかと思います。それで英語の語感がつく方がおかしいわけです。

テ レビの2カ国語放送もなく、CDもなかった時代に英語を習得するのは本当に大変なことだとは思います。英書は読めるけど、それ以外に生の英語に接すること のできる機会は映画館に行って洋画を見ることだけ。そんな時代に英語習得に励んだ人の英語力の低さを批判するつもりはまったくありません。悪書は次第に市 場から駆逐されて忘れられる存在になればいいだけのことです。にもかかわらず、いまだまじめな高校生・受験生が『700選』のような悪書を良書と勘違いし て貴重な時間を費やしています。英語力がないのに「『700選』は素晴らしい」とか無責任なことを言ったり、いまだ『700選』を副教材指定にしている無 責任な予備校があるからです。

受験生は、「『700選』を読まな い、持たない、持ってたらすぐ捨て去る。」という方針に徹しましょう。悪書は読まなければいいだけのことです。批評するのも時間の無駄です。それでも 『700選』の英文を必死で覚えようとしている人を見かけるかもしれませんが、そういう人は何をしようと英語をマスターできないでしょうから、致し方ない と思い、その人たちを諭すのはあきらめましょう。

「『700選』が ダメだったらどの英語構文集を使って英文を覚えればいいのか?」 そう思う受験生も多いかと思います。いい構文集があればそれを使ってもかまいませんが、まずやるべき事は英文法をしっかりマスターすることです。英文読解 や英文法を学ぶ過程でまだ習得していないイディオムや構文を暗記ノートに記してこつこつ覚える。これで十分かと思います。英語構文に関して理解しておくべ き事を3点だけ最後に述べておきます。まず第1に、英語構文重視の学習をしても英語読解や英作文がとくに伸びるわけではありません。<too A to do>や<so A that S + V>といった必修構文はもちろん覚えないといけません。でもそれは<match one’s words with deeds>は「言行一致する」、<have one’s period>は「生理中である」という意味のイディオム、<meatball>は<stupid person>という意味のスラング、<sanction>は単数だと「認可」、複数だと「制裁」という意味になることを知らないと英 文を理解できないのと同じレベルの話にすぎません。構文だけを覚えても英文を理解できるようになることはありません。どうも多くの人が「数学で解法をマス ターすれば問題が解けるように、英語でも構文をマスターすればどんな英文でも書けるようになる」と勘違いしているようです。そんなことはありませんから ね。数学は公式を正しく問題に当てはめれば0から9までの10の数字を計算して正しい解答を得ることができますが、<too A to do>構文だけを覚えてもAに入る形容詞の意味がわかっていないと英文は読めないし、書くこともできません。構文は大切ですが、それが英単語・イ ディオム・英文法の習得も大切なことを忘れないでいましょう。

2つ目は英文の覚え方です。『700選』の3ページにはこう書かれています。「右ページの日本文を見れば左ページの英文がすらすら言えるところまで暗誦してください。英作文に上達する道はこれ以外にありません。」そんなことはないです。別の所でも書いたことがあるのでここでは英文の覚え方についてだけ説明しておきます。英文は和文英訳しようとせずにそのまま覚えて下さい。虫食い式にするのが一番手っ取り早いかと思います。 例えば<I stayed at home many nights so that I could talk with my host family.>。)[実践ロイヤル英文法, p. 569]という英文を通して<so that>構文をマスターしたい場合、伊藤和夫式に「私 は、ホームステイの家族と話ができるように、夜は家にいるようにすることが多かった。」という日本語訳から英文を思う出そうとする必要はありませ ん。<I stayed at home many times _____ _____ I _____ talk with my host family.>という文章の下線部を思い出せるまで暗誦するだけでオーケーです。英文の意味がよくわからないときにだけ和訳を参照してください。 この方式だと700どころか数千の英文を短期間に修得することができます。

3つ目は何か書くつもりだったのですが、何を書こうとしようとしたか忘れてしまいました(^^;)。思い出したらまた書き足します。

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伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 総論②例文の間違いレベル

伊 藤和夫著「新・基本英文700選」を熟読してみると、いろんな間違いのしかたにも7つのレベルがあることがわかります。レベルが高くなるほど、問題も大き くなるので「700選」の利用者はより気をつけるようにしてください。以下、簡単にその説明と代表例をいくつか提示してみます。

レベル1: 日本語が変な例文
伊 藤和夫氏は『予備校の英語』という本の中で、われわれが英語を学ぶ最大の目的は英語を習得することではなく、「外国語教育の最大の目的は日本語の理解と運 用力を高めることにあると考える」と述べています。とは言いながらも、「700選」には不可思議な日本語の文章がよく登場します。伊藤先生はあまり英文和 訳が得意ではなかったのかな? 例えば以下の例。

363. 私は早起きして朝食前に1時間ほど散歩する習慣であった。
444. 美しいということは、無視することがほとんど不可能な推薦状のようなものである。
503. 砂糖はわれわれの脳および細胞の健全な状態を保つのに重要であるが、それを常食とすることはできない。

たぶん、国語の成績を上げたくて「700選」をひもとく受験生はめったにいないでしょうから、多少の日本語のおかしさは目をつぶってもかまわないでしょう。

レベル2: 古くさい英語
伊 藤和夫先生が英語を間違えるわけがない。伊藤和夫教信者はみなそう信じています。外部の人間に不適当な英文を指摘されると、それはすべて「古い英語」とい う範疇に入れられます。「こんな英語、ネイティブもつかわねえよ」と言われた時の必殺技です。悪いのは古い英語を知らない教養のないネイティブ側というこ とになります。よく指摘されるのが、shall例文です。

331. You shall hear more from me by the next mail. With kind regards to you all.
332. “Shall I send for a doctor?” “No, thank you. There’s no need for one.”
525. I shall buy this house on condition that you sell it to me a little cheaper.
669. (At) what time shall we arrive at Sapporo if we take this train?
たしかに間違った英語ではありません。今どきの若者はこういったshall例文をあまり使わないだけのことです。こちらの方が「正統」だ言い張ることもで きます。また、「700選」を英作文の参考書ではなく、英文読解の書と見なせば古い英語を学ぶ意義を見いだすことができます。古くさい人間に直接出会うこ とはあまりないでしょうが、古くさい本を読むことはよくあるでしょう。だから、古くさい英語でもそれを理解できる力だけはつける必要があるわけです。 「700選」にはこのような古くさい英語がshall例文以外にも多数出てきます。

197. Not till then did I realize the danger of the situation.
473. We cannot enumerate such women as have been deceived by men, and such men as has been betrayed by women.
528. He married directly he left the university.
どういう意味か覚える分にはべつに問題ないと思います。古い文献を読んで理解できるようになるためには、このような文章も理解できるようになれた方がいい です。ただしこういう古くさい構文を使って英文を書かないように気をつけてください。[473]の英文なんて1820年に書かれた文章ですよ。200年近 く前の文章を使って英作文の勉強をする必要はまったくありません。

レベル3: 語感が微妙に不自然な英文
英語が間違っているとまでは言えないけど、別に適訳がありそうな英文を多々目にします。以下、いくつか代表例を出しておきます。

92. You must take up a regular occupation. 何か決まった仕事につきなさい。
「定職に就く」をtake up a regular occupationとはあまり言いません。

272. He has not been employed by the company two months before his linguistic abilities were recognized. 彼は会社に勤めて2ヶ月もたたないうちに、語学力を認められた。
<not … before>といったネイティブにもわかりにくい構文を覚える必要はありません。

440. Can you mention anyone that we know who is as talented as he is?
このような1つの先行詞に2つの関係代名詞をつける英文はまぎわらしいので書かないようにしてください。

594. I don’t love her, not even if she loves me. 私は彼女を愛してはいない、彼女のほうで愛してくれてもごめんだ。
<I don’t love her even if she loves me.>で何も問題ないのになぜnotを加えるの?

607. We should be the last persons on earth to approve of the use of atomic energy for warlike purposes. 原子力を軍事上の目的に使用することに、われわれは絶対に賛成してはならない。
「軍事上の目的」はふつうmilitary purpose(s)と訳されます。

608. Present supplies of fruit are short of requirements. 現在における果物の供給は需要に及ばない。
「供給」に対する「需要」はふつうdemand(s)と訳されます。

次は「挿入」の文
438. The man who I thought was his father proved to be a perfect stranger.
439. Go first to those who you are sure will help you.
446. Have you found the umbrella which you said you had lost the other day?
関 係代名詞の後に挿入節を置くとわかりにくくなるので、できるだけ関係代名詞の後には挿入句を入れないようにしてください。

レベル4以上になると、英語の達人伊藤和夫も木から落ちる、弘法にも筆の誤りとか言ってられなくなります。素直に「700選」の例文通りに英文を覚えておくと、英語の試験で減点対象になります。以下はその一部です。

レベル4: 不適切な英訳
「伊藤先生、日英翻訳はお得意じゃないようですね」とついつぶやきたくなる英語表現。
162. It is advisable for a person to acquire an accomplishment. 人は何か一芸を身につけることが望ましい。
何かをacquire(獲得する)したからaccomplishmentになるのですから、accomplishmentをacquireなんてできませ ん。どうも伊藤和夫先生は、英和辞典に「accomplishment (特別な)才芸」と出ているから「特別な芸を獲得する」->「一芸を身につける」ということでこの英訳を当てたようです。だとすれば完璧に誤訳とい うことにはならないのかもしれませんが、伊藤和夫信者の方は、この意味でのaccomplishmentは「生かじりの芸、素人芸」という意味で軽蔑的に 使われることが多いことと、普通は複数形で使われる(accomplishments、つまり「一芸」ではなくて「多芸」)ということを頭に入れておいて ください。

178. I owe it entirely to him that I have thus far succeeded. 私がここまで成功したのはまったく彼のおかげである。
thus farは「ここまで」ではなくて「これまで」という意味にとられるので注意。

221. I take it that we are to come early. 私たちは早く来なければならないと思う。
<I think we have to come early.>だったらちゃんと通じますが、上の文章でbe toが「義務・命令」の意味にとられる必然性はありません。「予定」の意味で理解されれば、「私たちは早く来る予定になっていると思う」という意味になり ます。

234. He was, which was rare for him, in a bad temper. 彼は珍しいことだが、かんしゃくを起こしていた。
ちゃんと<He was in a bad temper, which was rare for him.>と書いてください。「先行詞」があとにくるなんてアホな英文を書かないように気をつけましょう。

306. The same thing, happening in wartime, would amount to disaster. 同じことが戦時中に起こったら、悲惨なことになるだろう。
分詞構文を外すと、The same thing would amount to disaster. またわけのわからない英文ですね。ネイティブはこんな表現をしないので注意。

370. It is a very good idea, but the question is how to carry it out. とてもいい思いつきだが、問題はどうやってそれを実行するかである。
ここでの「問題」はquestionではなくてproblemです。

413. Old and physically handicapped, he had courage enough to do the work. 年をとり、身体も不自由であったが、彼にはその仕事をする気力があった。
「譲 歩(Though he was old and physically handicapped)」の分詞構文というわけでしょうが、分詞構文ではまず「原因・理由」の意味にとられるので、こういう表現はしないようにしてくだ さい。「譲歩」の意味を表す分詞構文を使う場合は、Admitting that~もしくはGranting that~のいずれかを使うのみに限定するのがよろしいかと思います。

495. I’m thinking of going somewhere for a change of air, since my doctor advised me to. 医者が勧めるので、どこかへ転地(療養)に出かけようと思っています。
toの後のgo somewhere for a change of airが省略された形ですが、英文でこういう不自然な省略の形をとることはあまりありません。ちゃんと<since my doctor advised me to do that.>と書くクセをつけておきましょう。

レベル5: あまり使わない表現
誤訳とまではいえないけど、こんなの高校生がわざわざ覚える必要ないだろうという英語表現。

99. You can depend on the timetable to tell you when trains leave. 時刻表を見れば発車の時間がわかります。
誤訳です。

323. Go where you will in Holland, you will see windmills. オランダでは、どこへ行っても風車が見られる。
こんな英文覚えなくてもよろしい。

360. In order to master a foreign language, you had best go to the country where it is spoken. 外国語を習得するには、それが使われている国へ行くのが一番よい。
<The best way to master a foreign language is to…>と書けばよいだけの文章です。had bestといった表現は覚えなくてもよいです。

463. Reading is to the mind what food is to the body. 食物が身体の栄養となるように、読書は精神の栄養となる。
<A is to B what C is to D>「AとBとの関係CとDとの関係に等しい」という表現は覚えてもかまいませんが、ネイティブでこの表現をする人はあまりいないかと思います。

522. Even granted that he was drunk, his conduct cannot be excused. 酔っていたとしても、彼の行為は許せない。
Even granted that…なんて表現は覚えなくてよいです。

665. By whom did you get this English composition corrected? あなたはこの英作文を誰に直してもらったのですか。
<Who corrected…?>と書けばよいだけの文章です。<By whom did you…>なんて表現は覚えなくてよいです。

レベル6: 不適切な英語
レベル6~7は間違った英文です。6は単語・イディオムレベルの間違い、7は文法・構文レベルでおかしい英文です。ここではその代表例を紹介します。

83. Mother is more anxious about the result of the examination than I am. 私よりも母の方が試験の結果を心配している。
こういう文章を見ると、伊藤先生は本当に英語の語感がなかった人なんだなあと思ってしまいます。MotherをMy motherに変えてください。なんで無冠詞で書くかなこの人は。

170. Because he is good, it does not follow that he is wise. 彼が善良だからといって賢いということにはならない。
<It does not follow that he is wise because he is good.>であればオーケー。becauseは否定語の支配を受けて「~だからといって」という意味になることがありますが、そういう意味にとれるのは最初に否定の文章が示されているからです。Because he is goodから始まれば、聞き手・読み手は「彼はgoodなので」という意味にとります。ほとんどのネイティブはこの文章を「彼はgoodなので、wiseということにならない」と理解します。つまり意味不明の英文だと感じます。

294. English and mathematics are made much of in senior high schools. 高等学校では英語と数学が重視されている。
「make much of =重視する」と覚えるから誤訳するわけです。make much of Aはふつうtreat A very muchという意味で使われます。つまり、「Aを大事にする、ちやほやする、甘やかす」と言った意味でよく使われます。転じて「重視する」という意味も含意しますが、make much of Englishやmake much of mathematicsとは言いません。

403. My room, facing south, is sunny and very comfortable. 私の部屋は南向きなので、日がよく当たって非常に快適である。
これもセンスのない英文です。「原因・理由」を表す分詞構文が文中に挿入されていますが、ネイティブの大半は「南向きの部屋(my room facing south)は日当たりがよく非常に快適だ」という意味にとります。

405. Accepting what you say, he might still conceivably have killed in self-defence. あなたの言うことを認めたとしても、彼はそれでもひょっとすると自衛のために殺していたかもしれない。
彼は誰を殺したのでしょうか? killは自動詞として使われることもありますが、この文では他動詞としてでないと不自然な英文になります。

414. A strange fellow, he never speaks unless (he is) spoken to. 奇妙な男で、彼は人から話しかけられないと口をきかない。
Being a strange fellow (
奇妙な男なので)beingが省略された分詞構文なのでしょうが、おそらく多数のネイティブはこれを分詞構文の文とは思わないでしょう。これも伊藤和夫流不自然な「省略」文ですね。

484. As science makes progress, old ways give place to new. 科学が進歩すると、古い習慣は新しいものに取って代わられる。
形容詞で終わる英文を書いてはいけません。ちゃんとnew onesと書いてください。

504. Even if it takes me ten years, I am determined to accomplish the job. たとえ10年かかっても、ぼくはこの仕事をやりとげる決心だ。
省略というのはすでに述べたことを繰り返して言うのがredundantだからするのです。ten yearsで終わったら、何に10年かかるかわからないじゃないですか。この文の英訳は<Even if it takes me ten years to accomplish the job, I am determined to do it.>とでも書くべきです。

516. It is not enough to read great books once only, however carefully. すぐれた書物はどんなに注意深く読むにしても、一度読むだけでは充分でない。
「一度読むだけ」はonce onlyではなくてonly onceです。またhowever carefullyは「どんなに注意深く読むにしても」という意味にはなりません。

520. Seeing that he is not preparing at all, he seems to have no mind to take the examination. 彼がぜんぜん準備をしていないところをみると、試験を受ける気がないらしい。
prepareを自動詞として使うときは何を準備しているのか説明する必要があるので、prepare for, prepare against, prepare toのようにprepareの後に前置詞をつけてください。

578. I do not love him the less for his faults. 彼には欠点があるが、それでもやはり私は好きだ。
これも見たこともないような例文。

602. One cannot read a good book without being so much the better for it. 良書を読めば必ずそれだけの効果がある。
たぶんネイティブも理解不能の英文です。

670. Which of the TV programs do you like best? テレビ番組では何が一番お好きですか。
<Which TV programs do you like best?>に変えて例文を覚えてください。

レベル7: 間違っている英語
「新・基本英文700選」の最初のページには、伊藤和夫氏以外の駿台英語教諭が英文校正に関わったことが述べられています。

「この新版の発行にあたっては、全国の高等学校をはじめ、鈴木・伊藤両先生の教育理念を知る予備学校ほか各方面の先生方にご協力をお願いしました。」(p. 2)

どこの先生が協力したんだろうか? というか、英作文の学習書なんだからネイティブチェックくらいしてから出版しなさいよ。英語ができない英語教師100人よりもまともなネイティブチェッカー1人の方がよっぽと役に立ちますよ。

日本語の句読点にあたるものを英語ではpunctuation markと言いますが、伊藤和夫氏の英文を見てとくに気になったのがコロンの使い方です。

224. You have caused me to lose my temper : a thing that has hardly ever happened to me. お前のせいで私はかんしゃくを起こした。そんなことはこれまで私にはめったになかったことだ。
308. I went at
once ; otherwise I would have missed him.
 私はすぐに出かけて行った。さもなかったら彼に会えなかったろう。
609. George has two cousins
: one lives in Germany and the other in Switzerland.

611. On (the) one hand I have to work
; on the ohter hand I have many visitors to see.

613. It is one thing to own a library
; it is quite another to use it wisely.

コロン( : )とセミコロン( ; )の両側に1スペースがありますが、普通はスペースは後ろ側だけです。両側においても間違いとまではされないかもしれませんが、減点対象になる可能性があるので受験生の方は気をつけて下さい。

652. We are going to give a reception in honor of Mr. Clark , who came to Japan the other day.

この例文ではコンマの前にスペースが置かれていますが、これは校正での見落としでしょうか? コンマの前にスペースが置かれることはありません。

次に気になったのは日付の書き方です。

182. It was on the morning of February the ninth that I arrived in London. 私がロンドンに着いたのは29日の朝であった。
627. I was born in Tokyo
on the eighth of January in 1985.
 私は198518日に東京で生まれました。

ネイティブは「2月9日の朝」をthe morning of February the ninth、「1985年1月8日」をthe eighth of January in 1985とは言いません。

ではその他ヘンな英文の3つほど紹介。

194. There live in this world people of all sorts of colors and manners and customs. 世界には皮膚の色や風俗習慣を異にする様々な人々が住んでいる。
<AとBとC>はA and B and Cではなく、A, B, and CもしくはA, B and Cと書いてください。「皮膚の色+風俗習慣」だから「皮膚の色and(風俗and習慣)」と言いたかったのでしょうが無理に直訳する必要はありません。

472. We saw him the night that we went to see the party. 私たちはその劇を見に行った晩に彼と会いました。
the nightは副詞ではないので<We saw him the night.>では不自然です。

415. Their conversation being in Chinese, I did not understand a single word. 彼らの話は中国語だったので、私にはひと言もわからなかった。
<Their convesation being in Chinese = Since their conversation was in Chinese>
ということ? their conversation was in Chineseって英文はおかしいですね。ということは、<Since their conversation was being spoken in Chinese>ってこと? でも、spokenが省略された分詞構文ってどうやったら推測できるの?

 


伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 総論①伊藤和夫教なるもの

総論を書くといいながらずっと忘れていました。申し訳ないm(_ _)m。いや、別にリクエストがあったわけでもないから謝る必要はないか。

伊藤和夫氏を崇拝する人は数多くいるようです。田中康夫と和田秀樹が「基本英文700選」を絶賛していたそうですが、それも昔のことなので致し方がないことかもしれません。2人が英語が流ちょうであるという話は聞いたことがありませんし、英語ができなければ(受験英語レベルの英語はできるのでしょうが)、名文と駄文の区別もつかないでしょう。

まああ大学の英語担当の先生だったら、「高校の時に使った伊藤の本はほんとひどかったよなあ、とくに「700選」。伊藤さんって受験英語以外に、日常生活や仕事で英語を使ったことないんだろうね」くらいのことを思っているのだろう。高校生用の参考書に茶々入れるのはみっともないから相手にしていないだけだろうと思っていたら、いまだ伊藤信者が大学の中にもいることを最近知りました。

まずは、青山学院大学文学部の入不二基義教授。「『英文解釈教室』というミクロコスモス」と「二つの頂点――『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』」というタイトルの論文があるそうです。

「伊藤先生の著作群は、結果としては「受験参考書」という形を取ったのだが、おそらく先生自身にとっては、それは自らの「知性」の証明であり、同時に「暗闇」を封じ込める作業に他ならなかっただろう。」

次は、慶應義塾大学言語文化研究所の大津由紀雄教授。

いかにも地味な伊藤の方法よりも、いまの高校生や受験生には受けがいいだろうなと思われるものもあります。ただ、言語に対 する伊藤の洞察力は他の追随を許さない。

伊藤和夫教の最先鋒が和歌山大学の江利川春雄教授です。

否定は発展の原動力である。西洋哲学を専攻した伊藤和夫の精神には、その底流にこの考えが流れていたのではないか。伊藤和夫は自分自身に対して仮借のない批判を加えることで、たえず進化をとげてきた。

一般の方だと伊藤和夫教信仰がさらに激しさを増します。どっかからとってきたコピペです。ここからは「700選」にだけフォーカスします。

高 校生2年のころ、初めて受けた模試で英語の偏差値35・・ あわてて、学友が使っていたこの本 (当時は「旧」基本英文700選)と 別売りのカセットテープ…を買いました。 夏休みに入ると同時に暗記開始…夏休み終了後の最初の模試で、 偏差値70代にのり、 クラスメートがびっくりしていたのを 懐かしく思い出します。 …高価な英語教材があふれる中で、 この本が未だにこの価格で売られているなんて、 この本でほとんど人生が変わった私にとっては 本当に奇跡のような思いがします。 若いときの1ヶ月間。 それをこの本を捧げれば、 生涯にわたっての財産が手に入ります。

私は受験から遠ざかってもう10年以上たち、現在は英語を仕事で使っていますが、最高の英語教材をあげるとすれば絶対にこの1冊です。高校時代にこれを暗唱し、アメリカ留学当初もこれを聞いていました。いまでもかなり覚えています。

今高校3年生ですが、2年生のときに700個すべてを暗記しました。おかげで難関大の英作文にも対応できるようになり、また長文読解にもかなり役立っています。

おかげで大嫌いな英語はますます嫌いになりましたが、センター試験では、100点レベルだった私が180点近い得点を得ることができました。

俺それやったわ。この例文集を隅々まで理解できれば英検一級取れるよ。 実際取れたし。文法に関してはだけどね。

これと単語集やったら800以下はとらなくなった。

む かし、河合塾行ってたときに英語の先生(名前失念)が 「基本英文700暗記汁!」てよく言ってたな。 自習室で必死に品詞分解して、毎日350個(2日で700)暗唱するのが日課になってた。 自然に英文が頭に浮かぶ頃には偏差値65超えてたよ。その後、語彙も増強して70超えた。

この本は、 英作文のみならず、英語全般の力をアップさせることが可能な一冊です。何度も通読していますが、読むたびに、作者の見識の高さに脱帽です。この 本を1冊丸暗記してしまえば、英作文のみならず、イディオムのパワーアップにも役に立つと思います。まずは、何度も音読することでしょうか。

今現在、英会話に行っていますが、やはり名言を言わないと少々、説得力が欠けてしまうのですよね。この本は、英会話でも使える一冊だと思います。良い文章が非常に多いですし、また、日本文と英文がページに分かれていて非常に覚えやすく、やりやすい一冊でした。

東大理3に合格した先輩にもらった本

私は高3になる前に使い始めて夏休みを使って700文を日本語をみたら即座に英語にできるレベルまで暗記した

英作文はどれだけ英文のストックがあるかできまる

700程度覚えられないで何が受験だって感じ。

私は慶應医学部志望だから英作文がかなりの割合を占めるので本書は救世主的存在。

英作文対策はもちろん
文法の確認、構文理解など 一石四鳥くらいの効果を発揮する。

慶應医学部の英語が東大の形式に似ているから、夏に東大実戦を受けたが108/120点で、当然英作文は満点。

700文覚えられなかったり、難しくて挫折したからといってそんな貧しい頭の根性なしがこの本を低評価にするな。

 「基本英文700選」に出てくる英文は格調高い名文ばかりだそうです。

「新基本英文700選」には頻度の高い語彙と英語の基本的な文体は多く網羅されています。

仕 事柄、海外の取引先あてにメールを英文で書くことが多い私は、今でも『700選』の例文を頭の中から”発掘’≠オて正確な英文を書くようにしている。 試験では間違えても紙の上だけで済む話だが、ビジネスに間違いがあってはいけない。いかに”bookish”と言われようとも、間違えのない内容が書ける ことが最低条件の世界でも、『700選』は重宝される。

大学受験レベルの英作文は本書の700文を丸暗記しておけば楽にクリアできる。採点官は文法的に間違っていない英文を減点はできないからである。特に難し いことは考えず、単純な暗記で直接的な点に結びつく本書は非常に優れた受験参考書だといえよう。

悪くはないです。受験英語特有の古臭い表現も多く押さえられてま す。ただやっぱ表現が古いので、英文科の先生が、過去の俗に言う名文ばかり読んで、こうい う表現が重要だと考えて作り上げた入試問題を、予備校の先生が見て、その対策のために必死に作ったんだなぁ、という受験英語構造すら透けて見えくるとい う、楽しい楽しい参考書です。英標とか700選とかは、英文科にすすむつもりの高校生には役立つと思います。

まず、この本のよい点。1,ほとんど全ての英語の英文法が網羅されている  2,比較的良質な英文が載せられている この点はとても評価していいと思います。

こういう短い文を完全に身に付けておけば,どんな英文に出会っても,語彙以外は怖いものは
なくなる.

DUO3.0が基本単語を網羅したのにたいし、この英文集は基本文法を網羅している。

英語はこの一冊でOK!, この一冊で単語、熟語、文法がすべて身につきます。ページの片方が英文、もう片方が訳となっているので、暗記チェックにも最適!

『基本英文700選』は、文法項目別に、英文の基本パターンを網羅しています。従って、これらを全て覚えれば、あとは単語さえわかれば、基本的な英文は書けるようになるはずです。

「新・基本英文700選」は、英語のほぼ全ての「型」を網羅した例文集です。
700選を品詞分解できるということは、ほぼ全ての英文の構造を理解できるということです。

「700選」を批判する受験生は多い。バカな奴らだ。「700選」の英文をすべて覚えれば、英語の極意を得ることができるのにそれをやらないなんて。

右頁の日本文を見れば,左頁の英文が頭に浮かび,すらすら言えるところまで暗誦に努めること (英作文に上達する道はこれ以外にないのである)。『700選』を覚えた学生が「先生、もう模擬試験では分からない構文はひとつも無くなりました。」と目を輝かせ ていって来るのを私は幾度も経験している。 諸君にはその喜びを味わって貰いたいのである。『700選』暗唱の効果が絶大なものであることは、やり抜いたものだけが知っている。

やってもないのに物言うな!  私は高校時代に700文全て暗記した。大学も合格したし、英検準1級も取得した。海外留学や、英会話学校に通わなくても、しがない庶民がこのくらいできるようになるんだよっ!低評価する前に、悔しかったら、暗記してから物言いなって!

大学に入ってから英検1級に合格したが,貢献度が最大だったのは受験時代に使ったこの本だと断言できる.

全 英文を暗唱すべし。それほどの作業ではありません。このくらいの英文が暗唱できなければ、英語の勉強など止めた方がよい。文法的に正確な英作文のできる 人は、必ず何らかの方法で一定量の英文の暗記を行っています。本書は、その本当に必要な英文のみを集めた本になっています。暗記すれば効果は絶対です。

受験英作文の対策としてあまりにも有名な参考書。700の基本例文を仕上げることで、英作文の能力は飛躍的に向上する。地道な作業だが、CDが付いているので、何度も繰り返し反復して、日本語の例題を見ただけで、瞬時に言える、書ける、という状態にすれば、最低限、英語で言いたいことが言えるようになるし、書きたいことが書けるようになる。

本当にすべての文章を暗記しているのでしたらすごいです。これは英語の確固たる潜在知識を習得したという事です。

そして、3人の伊藤和夫教幹部のお言葉に日本の受験生はひれ伏すのである。

「『700選』暗唱の意義と効果
英語の力をつける上で、恐らく諸君が真っ先に取り書かねばならないのは、
英文法の知識を手に入れる事であろう。何故なら、大学入試レヴェルの英語になると、
最早外国人である我々のあいまいな感覚に頼った読み方では、正確に読めないからである。
また大学入試ではそうした読みにくいところを狙って問題とするからである。
そこで諸君は英文法の知識を武器として、英文を論理的に読み解こうとする。
この武器は強力である。この武器を意識的に使うならば、
我々は英米人以上に正確に英文が読めるようになるのである。
すなわち外国人である我々は、そのハンディキャップをプラスに転じる事が出切るのである。
この武器を与えてくれるのが、英文法の授業や参考書である。
しかし、その手に入れた武器を実際の英文に当ってどう使いこなすのか解らないと、
武器も効果を発揮しない。そこでこれ等の武器の有効な使い方を教えるのが英語構文の授業である。これにより諸君は「辞書と時間さえあれば」現代英文は殆ど読めるようになる。だが、残念な事に試験においてはその辞書と時間がないのである。
どうしたらよいか?単語熟語は憶えるほかない。
それには、教科書の音読復習と熟語集をやることが必須である。
時間不足はどうしたらよいか?これについては新しい構文に出会う度にそれを理解し、
理解したあとは必ず繰り返し音読して、つぎに同種の構文に出会った時には、
もう考えなくてもスラスラ読めるようにしておかなくてはならない。
構文理解が「意識化」だとすれば、これはその後に来る「無意識化」の作業である。
これが行われず「理解」に留まるならばすべての文章を意識化して読む為、
時間は恐ろしく不足する。「分かった」だけでは駄目なのだ。
その理解と知識を自分の体の一部のようにしてしまわなくてはならない。
剣の修行において修行者は初めは剣の捌き方、体の捌き方を細部に至るまで意識化する。
しかしその後は繰り返しの練習によりそれを無意識化し、遂には剣も意識されなくなり、
己が体の一部と化し、相手の動きに応じて体と剣は自然にもっとも有効な動きをするようになる。
こうでなくては勝は得られない。英語の上達とて同じなのである。
さて、かくて教科書の復習を諸君は行うことになるが、それで充分だろうか?
それで入試に出る文型は尽くした事になるだろうか?否と言わざるを得ない。
教科書はもともと網羅主義では作ってないからである。
だからどうしてもここで網羅する事を最初から狙ったものが必要となる。
それが『基本英文700選』なのである。
これをやりぬいた人は「これでもう入試で分からない文型はない」と自信を持って言える。
しかも英文に対するセンスが良くなる。なんと素晴らしいことであろうか。
おまけに英作文が大変楽になる。英作文は自分の知っている単語を自分
(貧しい)英文法の力でつなぐ事では決してない。そんな事をすれば、数限りない
間違いを避けられないであろう。作文は、モデルとなる文章が頭の中にあって、
それを書く場合も同じで、諸君は頭の中にある新聞、雑誌、小説などの豊富な文例を
その材料として使っているのだ。
英語において、そうした材料を重複なく最小限度で集めたものが『基本英文700選』なのだ。
これを活用しないのは、もったいない限りである。
英語の勉強は、「考え、理解し、憶える」事が大切だが、前二者については授業に
おいては常に今日中央されるし、私もそれを強調する事において人後に落ちないが、
後者の「憶える」事の大切さについても、ここで力説しておく。
しかし憶えるには先ず理解しなければならない事は、言う迄もない。諸君は辞書や
参考書を使い、それでも分からなければ英語の先生に質問し、先ず英文を理解し、
しかる後に覚えて欲しい。『700選』を覚えた学生が@『先生、もう模擬試験では分
からない構文はひとつも無くなりました。」と目を輝かせていって来るのを私は幾度も経験している。
諸君にはその喜びを味わって貰いたいのである。
700選』暗唱の効果が絶大なものであることは、やり抜いたものだけが知っている。

さて、現在高校生(あるいは中学生)という立場にある思春期青年が、この本に取り組む意義は大変大きいものである。
本書に掲載された英文は、それこそ1文1文が将来に渡って使用に耐えうるものになっており、これを暗記すれば受験合格はおろか、社会に出てからも「キミの書く英文は美しい」との賞賛を、外国人からすら得ることができるのであるからだ。
しかし高校時代の愚生、つまり勉強以外にもやることを多く抱えた思春期少年に、そのようなことを言ってもおそらく「そうなのかもしれませんが・・・700文に当たっていくだけのモチベーションが湧いてこないのです。」なんて回答が寄せられるのがオチであろうとも考える。
そこで愚生はあえて、この本を「暗記せしめるだけの動機を発動」するような、そんな言葉をここに書こう。

「キミは志望校の試験問題が事前に入手できるとしたら、欲しいかい?」
「たぶん欲しいと思います。」
「しかもその入試問題が¥1000で売られていたら、買うかい?」
「たぶん買うと思います。」
「“この範囲から試験します”程度の情報でも、¥1000なら買うかい?」
「たぶん買います。」
「それならこの、『新・基本英文700選』を買いなさい。」

本書『新・基本英文700選』とは、来年受験する大学の「試験問題と答え」なのである。
この700文いずれかの型からしか、入試問題は出題されないのである。
タイムマシンは未だ発明されそうな状況にないため、受験生が入試問題を事前入手することはまだ難しい状況のようだ。
しかし、伊藤和夫という “英語教育における求道者”のお陰で、我々は入試問題の事前入手という奇蹟を、わずか¥1000の費用(タイムマシン乗込料金)で可能としてもらえているのである。(!!)

暗記に挑まれる際には、
「ああ、これは志望大学の試験問題なんだ。」
と考えて欲しい。
そうすれば自ずと「お礼」を言いたくなるはずだ。
そしてこの感謝の気持ちが湧いてくれば、
We cannot enumerate such woman as have been deceived by man, and

なんていう長文すらも、自然に暗記可能となるはずだ。
「ああ、ありがたい!入試問題を事前に入手できた上に暗記もできた!」
なんて状況になればこっちのものだ。
後日復習していて、暗記の不完全さが判明してもストレスがないはずだ。
ライバルが「ああ、オレ、これも覚えてなかった・・・あーヤル気湧かねー」
なんて愚痴ている時に、キミは、
「暗記が不完全なことに気づいてよかった!あーラッキー!」
なんて気持ちで復習できるハズである。

なぜならその英文は、

来年の入試問題の「答え」なのだから。

日本人が英語を習得することは生易しいことではない。 単語、熟語、構文、基本文型、慣用表現、文法、解釈、リスニング、英作文、英会話、すべて大事だ。 覚えることは無数にある。そして英語を習得するための唯一の方法、

それは英語の「型」の習得である。

日本人にはこれが合っているとか、そういう問題ではなく、もうこれしかない。
英語の「型」を脳裏に焼きつけ、使いこなすことが、英作文にしろ英会話にしろ上達への道なのだ。
中学高校と6年間、義務教育で英語を学んだが、ちっとも英語が話せないといい、 日本の英語教育を批判する人がいる。 しかし、ほとんど授業うわの空で、試験前だけ必死で教科書を暗記して
やり過ごしてきただけの人が何を言っているのか思う。 …

日本人学生の英会話能力を上げたいと思うなら、 授業のカルキュラムをすべてやめて、この「新・基本英文700選」をひたすら暗記させれば良い。 暗記できない者は高校の卒業資格を与えない。これで日本人の英会話能力は劇的な改善をみせると思う。 極端な話だが、そこまで本気にならなければ、英語など一生話せない。

とにもかくにも「型」の習得が大事なのだ。

この「新・基本英文700選」は「型」の習得において、絶好の教材である。
英語の発信型エッセンスが凝縮されていて、効率的に習得することが可能である。
CD付きで値段も1050円とボランティア価格。音声スピードcheck!

今まで日本で発売されたあらゆる英語教材の中で、もっとも価値のある参考書。英語の「型」を脳裏に焼きつけ使いこなせ!

嗚呼、素晴らしい哉、伊藤和夫教。皆、伊藤和夫教の聖典「新・基本英文700選」を読んでみるがよい。暗唱してみるがよい。そうすればあなたも悟りを開くことができる。伊藤英語道の悟りを。

西田透「英語は冠詞だ」読書日記①

西田透著 『英語は冠詞だ』(開拓社, 2000年)を読んでみました。冠詞の議論とはまったく関係のない雑談が多く、口語調の文章はとにかく読みづらかったです。疑問点も満載でしたがこれは著者の説明がおかしいのか、私の理解力が低いのか、どちらが原因なのかよくわかりませんでした。とは言いながらも、学べる部分も多かったので、読書感想文を一応書いておきます。まずは第1章から。

UNIT 1 不定冠詞・無冠詞をつけて考える数え方(pp. 9-74)

まずは数えられる名詞についてです。可算名詞単数形につけられるaもしくはan「不定冠詞」と言います(e.g., an apple)。the「定冠詞」です(e.g., the appleもしくはthe apples)。可算名詞複数形には不定冠詞がつけられませんが、西田氏はそれを「無冠詞」と表現しています(e.g., apples)。

学べた部分

「不定冠詞(a, an)があらわす数は、次にくる名詞が複数あるという「複数性」に基づいた上での、そのうち、どれでも(どちらでも)よいから1つあるいは1人あるという単数である」(p. 16)

「次にくる名詞」という表現がわかりにくいですが、要するにan appleという場合、「リンゴが1つ」だけを意味するのではなく、「リンゴが2個以上ある」という状況を前提とした上で、その中の「リンゴ1つ」ということを意味している、と言っているわけです。

I have an apple.

という場合、リンゴの存在の複数性を前提とした上で、「私はリンゴをひとつ持っている」と言っています。世の中にリンゴが1つしかなければ、

I have the apple.

と言わないといけません。「太陽を見た」が<I saw a sun.>ではなく<I saw the sun.>となるのは同じ理由からです(天文学者は太陽系以外の星も頭に入っているので<I saw a sun./I saw suns.>と言うかもしれません)。


A: あなたの時計はどこ製ですか?  What make is your watch?
B: セイコーです  It’s a Seiko. (p. 33)

<It’s Seiko.>ではダメ。なぜならセイコー製品は数多くあって、その中の1つだからだそうです。ただし、<It is>を省略すれば、Bの返事を無冠詞にして、<Seiko.>とだけいっても、とくにおかしくは感じられないとは思います。

③「わたしたちは同じ年齢です」は<We are of an age.>、「類は友を呼ぶ」は<Birds of a feather flock together.>と表現できる。(pp. 39-40)

ここで不定冠詞のa, anはsameという意味になりますが、それは不定冠詞が「複数あるもののうちの1つ」という意味を表すからだそうです。例えば、15歳、16歳、17歳、18歳の人たちがいるところで16歳の人たちが<We are of an age.>という場合、4種類の歳の中での1つの歳という意味でan ageと言えるわけです。あまり使わない表現ではあると思いますが(<We are of the same age.>と言ったほうがわかりやすいです)、理屈としては納得できました。a featherもいろんな羽の中のある1つの種類の羽(例えば、赤い羽とか)ということです。

④果物屋で「リンゴをください」は<Give me some apples.>と言えるが、足を痛がっている蜘蛛のことを<The spider has some sore legs.>とは言わない。(pp. 46-52)

なぜかは本書を購入して読んでみてください。なるほど、と思いました。

⑤「父は画家です」は<My father paints pictures.>とは言うが、<My father paints many pictures.>とは言わない。(pp. 53-54)

なぜかは本書を購入して読んでみてください。なるほど、と思いました。

 

疑問点

①「名詞には、数えられる名詞と数えられない名詞がある。数えられる名詞のことを可算名詞とよび、数えられない名詞のことを不可算名詞とよんでいる」(p. 9, emphasis added)

高校の英文法の授業でこう習った人は多いと思いますが、多くの名詞は可算にも、不可算にもなります。それらの名詞は状況によって可算にも不可算にもなるので、ある名詞が可算名詞か不可算名詞のどちらかとは一概に言えません。たとえば、中学・高校の授業ではcoffeeは不可算名詞であると習いますが(だからcoffeeを数えるときは、a coffee, two coffeeではなく、a cup of coffeee, two cups of coffeeと表現すると教えられます)、スタバでコーヒーを注文するときは、<A cup of coffee, please.>ではなく、<One coffee, please.>と言います。可算名詞/不可算名詞という用語は、状況によってある名詞は可算的にも不可算的にも使われることを無視した、非常にわかりにくい用語ということを心に留めておいてください。

②「無冠詞があらわす数(量)は、次にくる名詞の単数からその名詞の複数すべて(あるいはその量すべて)の間の数(量)である」(pp. 18, 44)

どういう意味なのかは何度読んでもわかりません。どうも西田さんは日本語の表現がかなり不得手のようです。19ページの説明を読めば著者が言わんとしていることを理解できますので興味のある方は実際に本を購入して読んでみてください。

③「冠詞の省略」と「無冠詞(zero article)」の区別

「ここでいう無冠詞とは「冠詞が無い」という意味ではない。つまり、no articleという意味ではないのである。…zero articleという、れっきとした冠詞であるのが「無冠詞」なのである。「冠詞が無い」という概念と「無冠詞」という概念を混合してはならない。「冠詞が無い」というのは「冠詞の省略」というのが適切では無かろうかと考えている。」(p. 14)

この文章を読んで、「冠詞の省略」と「無冠詞」の違いがわかりますか? あるサイトではzero articleをこう説明しています。

An occasion in speech or writing where a noun or noun phrase is not preceded by an article (a, an, or the).

In general, the zero article is used with proper nouns, mass nouns where the reference is indefinite, and plural count nouns where the reference is indefinite. Also, the zero article is generally used with means of transport (“by plane”) and common expressions of time and place (“at midnight,” “in jail”).

別のサイトはこう書いています。

The Zero Article is when a noun is used without the, a or an

どうも西田氏が「冠詞の省略」と言っているものもno articleに含まれるようです。


「シャツを下さい」  I’m looking for a shirt.
「サイズは?」  What size do you wear?
「Sです」  A small.
(p. 34)

最後の文はSmallではダメだそうです。「Sサイズのシャツは複数あるはずだから」だそうです。<I wear a small.>でも、<I’m looking for one in a small.>でもよいそうです。

とのことですが、それ以前に「不定冠詞+形容詞」で終わる表現が私には不自然に聞こえます。私だったら<A small.>ではなく、<A small size.>と言います。

⑤「あの人は東京の大学に行っています」は<He goes to Tokyo university.>ではなく、<He goes to a Tokyo university.>と言わないといけない。(pp. 35-36)

「東京大学」の正式英語名はthe University of Tokyoです。Tokyo universityと言うと、確かに「東京大学」と勘違いされそうですが、「東京の大学」をa Tokyo universityというのもなあ。。。私であれば、a university in Tokyoと言います。

⑥ 「“Now I’m visiting a quiet part of London.”の不定冠詞からは「ロンドンには、静かなところが複数あることがわかる。」(p. 38)

静かなところが1カ所しかなくてもa quiet part of Londonといえます。Londonには2種類の場所があるとします。「静かなところ」と「騒々しいところ」です。その場合、英語ではそれぞれa quiet part of London, a noisy part of Londonという表現になります。

⑦「このように日本語では推測でしかわからない「数」が、英語では日本語よりもはるかによく理解できる。これは英語の利点であって、だからこそ、「英語は明解!」といってよいのだ。さらに、もう一つ。英語は、「明解だからこそ、世界中の人々が国際語としてつかっている」といってよいだろう。」(p. 38)

ウソです。イギリスとアメリカが覇権国だったから英語が国際語として使われています。

⑦2つの本があります。
This is a book.
This is a book.
「本同士(って変な日本語だけど)でない場合、
These are two books.
という「文」になるが、こういう「文」はあり得ない。This (book)とThis (book)が本同士の関係ではないということは考えられないからである。This (book)とThis (book)は、つねに本同士の関係だから、
These are books.
という文が成立する。 (pp. 63-64)

何を言っているのやら(-_-)。まったく意味がわかりません。

「These are books.という文は、もともとThese are a book and a book.がThese are book and bookとなって、この時点で不定冠詞が省略されていることになり、このbook and bookを1つにまとめてbooksとなり、These are books.という文が成立しているのである。」(p. 67)

そうなの?

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第24回

鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 14. 話法 (pp.158-161)

681. He told the bookstore keeper that he would come there again to buy the book that afternoon. 彼は書店の主人に、今日の午後もう一度ここへ来てこの本を買いますと言った。

なんか生理的に嫌な英文です。どこが変なのかうまく説明することはできませんが。語学が本当にできる人はうまく説明できるんだろうけど。。。

ためしに “he would come there again”をググったら、28件しか出てきませんでした。 “she would come there again”だと6件。 “they would come there again”だと4件。どこが変なのかはわかりました。

682. He parted from me saying that he would see me the next day, but I have not heard from him since. 彼は明日会おうといって私と別れたが、それから何の音沙汰もない。

“parted from me saying that”のググり件数は7。すべて「700選」がらみ。

684. As I was taking leave of my friend, he said he would be glad to see me again before long. 私が友人に別れを告げると、彼は近いうちにまた会いたいと言った。

“see me again before long”のググり件数は33。約半分が「700選」がらみ。 “see me again soon”だと検索数は450。

688. The policeman told us not to cross the street against the red light. 赤信号で横断してはいけないと、警官は私たちに言いました。

「赤信号で横断する」はcross the street against the red lightと本当に言うんだろうかと思い、ググってみたら73件出てきました。意外と出てきましたが、やけに外国サイトが多いし、ちょっと微妙な表現なのかもしれません。私だったらcross a red lightと言います。

PS
700選をググり終わったあ~(^o^)。また暇なときにでも総論を書きますね。

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第23回

鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 13. 疑問・感嘆 (pp.154-157)

665. By whom did you get this English composition corrected? あなたはこの英作文を誰に直してもらったのですか。

返答は<I got this English composition corrected by Kazuo Ito.>って感じにすればいいのかな。文法的に間違った英文というわけではないでしょうが、<By whom did you…?>といった表現を実際に耳にすることはまずはないでしょうから、こういう言い方もあるくらいに思えればいいでしょう。一応、ググってみましたが、 “by whom did you”が203件、 “by whom did you get”は39件(約半分が日本語サイト)検索されました。かなり少ないなあ。

でも試験で「<あなたはこの英作文を誰に直してもらったのですか>を英訳しなさい」という問題が出たら、伊藤訳を書くのが無難なのでしょうね。私が仕事でこの文章を英訳してと頼まれたら、Who corrected your English composition?と訳して、依頼者に、英語の語感に合わせて意訳したがオーケーかどうか確認をとります。和文英訳をする場合は与えられた日本語の文章をそのまま訳するのではなく、日本語の文章もどんどん変えながら英訳していきます。試験での和文英訳は和文自体を変えることもできないので、高得点をとるためにはこういう不自然な英文も多少は覚えざるをえないのかもしれません。

669. (At) what time shall we arrive at Sapporo if we take this train? この飛行機に乗ると、何時に札幌へ着きますか。

shallはほとんど使われないので、<What time do we arrive at Sapporo…?>に変えて英文を覚えましょう。

670. Which of the TV programs do you like best? テレビ番組では何が一番お好きですか。

<Which TV programs do you like best?>に変えて英文を覚えましょう。 “which of the TV programs”のググり件数は8です。

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第22回

鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 12. 前置詞 (pp.146-153)

627. I was born in Tokyo on the eighth of January in 1985. 私は1985年1月8日に東京で生まれました。

日付は正しく書けるようにしておきましょう。「1985年1月8日に」はどう書けばいいでしょうか。それぞれのググり件数は以下の通り。
伊藤和夫式
“on the eighth of January in 1985” 3件(すべて「700選」がらみ)
アメリカ式
“on January 8, 1985” 436件
“on Jan. 8, 1985” 93件
イギリス式
“on 8 January, 1985”  185件
“on 8 Jan 1985” 47件

630. “Philosophy is not a thing one can learn in six months.” 「哲学は6か月で学べるものではないよ」

learnは“gain knowledge in a new subject or skill”という意味です。6ヶ月どころか、1日だけ哲学を学ぶこともできます。

I learned Philosophy yesterday.

伊藤和夫氏は “Philosophy is not a thing one can master in six months.”と言いたかったのでしょう。

634. The plane we were aboard was flying over the Pacific toward Wake Island at a height of 3,000 meters. 私たちの乗っていた飛行機は、3,000メートルの高度を保って、太平洋上をウェイク島の方へ飛んでいた。

“the plane we were aboard”のググり件数は11。すべて「700選」がらみ。代名詞を変えてググってみると、 “the plane I was aboard”は0件。they wereだと10件、she wasだと15件、he wasだとなぜか増えて53件。 「私たちの乗っていた飛行機」は“the plane we boarded”(160件)といった方がわかりやすいようですね。

647. Instead of sending somebody on your behalf, you had better go and speak in person. 誰かを代理にやらず、あなたが自分で行って話す方がよいでしよう。

“instead of sending somebody on your behalf”の検索数は45。その中で41件が「700選」がらみ。

650. He goes to a part-time high school every evening in addition to the work he does during the day. 彼は昼間の仕事のほかに、毎晩定時制高校に通っている。

直訳調の不自然な英語です。「Aのほかに、Bに通っている」というのであれば、Aもどこかに行っているという風に書く方が望ましいと思います。ちなみに “the work he does during the day”をググったら15件しか検索されませんでした。 “the work she does during the day”は検索数1です。

652. We are going to give a reception in honor of Mr. Clark , who came to Japan the other day.

Clarkとコンマの間にスペースがありますが、このスペースをとって下さい。

 

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第21回

鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 11. 相関語句 (pp.142-145)

609. George has two cousins : one lives in Germany and the other in Switzerland.

コロン( : )もセミコロン( ; )もスペースを置くのは後ろのみです。だからここでは<cousins: one>と書かないといけません。

610. The solution of the one may prove to be the solution of the other. 一方が解決すれば他方も解決するであろう。

文法的にはおかしくないと思いますが、ネイティブが言いそうもない表現です。この英文のググり件数は28。ほとんどが日本語サイト。ためしに助動詞を外して “the solution of the one proves to be the solution of the other”を検索しましたが、1件も出てきませんでした。

611. On (the) one hand I have to work ; on the ohter hand I have many visitors to see.

コロン( : )もセミコロン( ; )もスペースを置くのは後ろのみです。だからここでは<work; on>と書かないといけません。

613. It is one thing to own a library ; it is quite another to use it wisely.

コロン( : )もセミコロン( ; )もスペースを置くのは後ろのみです。だからここでは<library; it>と書かないといけません。

619. The difficulty with biography is that it is partly record and partly art. 伝記を書くことが難しいのは、それが半ば記録であり、半ば芸術であるからだ。

文法的にはとくに間違いはないと思いますが、語感的にはちょっと不自然さを感じる英文かもしれません。 “the difficulty with biography”のググり件数は47。46件が「700選」がらみ。

伊藤和夫「基本英文700選」をググる: 第20回

鈴木長十・伊藤和夫著 『新・基本英文700選』
(B)重要文法事項を含む構文 10. 否定 (pp.136-141)

583. Nobody expected that his condition would take a sudden turn. 彼の病状が急変するとは誰も思っていなかった。

“his condition would take a sudden turn”をググったら38件しか出てきませんでした。すべて「700選」がらみです。hisをherに変えると検索数は0。現在形にして “his condition takes a sudden turn”で検索すると出てきたのは4件。ただし、過去形にして “his condition took a sudden turn”で調べると、英語圏のサイトが71件出てきましたから、おかしな表現というわけではないようです。ただし、病状はふつう、よい方にではなく悪い方に急変しますから、take a sudden turn for the worseと言う方がよいと思います。

587. He was born so poor that he received hardly any school education. 彼は貧しい家に生まれたので、学校教育もほとんど受けなかった。

“he was born so poor that”の検索数は8つ。 “she was born so poor that”だと0件。 “hardly any school education”は14件。私だったら、he had very little formal schoolingと訳します。

590. Not a few people think that all foreign-made articles are superior to ones made in this country. 舶来品はなんでも国産品よりすぐれていると思っている人が少なくない。

「舶来品はなんでも」をall foreign-made articlesと英訳するのは何かしら変な感じがします。 間違いとまでは言えませんが。

591. She is not at all a beauty, but she has a certain charm. 彼女はけっして美人ではないが、彼女にはどこか魅力がある。

“she is not at all a beauty”の検索数は13。

592. I was not in the least surprised, for I had fully expected as much. その程度のことは百も承知だったから、私は少しも驚かなかった。

“I had fully expected as much”をググったら、出てきたのは35件。すべて「700選」がらみ。やけに中国サイトに引っかかります。

594. I don’t love her, not even if she loves me. 私は彼女を愛してはいない、彼女のほうで愛してくれてもごめんだ。

“not even if she loves me”の検索数は9件でした。すべて「700選」がらみ。

596. I haven’t read both his novels, but judging from the one I have read, he seems to be a promising writer. 彼の小説を両方とも読んだわけではないが、読んだものから判断すると有望な作家らしい。

“read both his novels”検索数は43。私はこういう言い方をしないけど、間違いではないのかな。

600. Not a day passes but (that) I thank God for another sunrise. 次の日も太陽が昇ることを神に感謝しない日は、1日もない。

“not a day passes but that”の検索数は45。文法的におかしいわけではありませんが、「二重否定」は意味を取りにくくなるので、英作文ではできるだけ使わないようにしましょう。 “I thank God for another sunrise”の検索数は12。

601. No man is so old but thinks he may live another day. 人はどんなに年をとっても、次の日も生きているだろうと思うものだ。

これもヘンな英文だなあ。。。 “no man is so old but”をググったら意外と引っかかりました(245件)。でもほとんどが日本語か中国語のサイト。タイ語サイトにも引っかかりました^^;

602. One cannot read a good book without being so much the better for it. 良書を読めば必ずそれだけの効果がある。

“without being so much the better for it”という不思議な英文の検索数は14。すべて日本語サイト。

603. Whoever studies hard cannot fail to succeed. 一生けんめい勉強する者は誰でも必ず成功する。

“whoever studies hard”のググり件数は77。ほとんどが日本か中国のサイト。

606. Far from falling, the prices of commodities went on rising. 物価は安くなるどころか、高くなるばかりであった。

「(物価は)安くなるどころか」がfar from fallingと英訳されているのか。変な英語だ。

607. We should be the last persons on earth to approve of the use of atomic energy for warlike purposes. 原子力を軍事上の目的に使用することに、われわれは絶対に賛成してはならない。

“warlike purpose”をググったら普通に検索されましたが、「軍事上の目的」はそのままmilitary purposeと訳す方がよいと思います。

608. Present supplies of fruit are short of requirements. 現在における果物の供給は需要に及ばない。

「需要」はrequirementsではなく、demandsと訳す方がよいと思います。