魔女の宅急便―in order to…

キキが町の女の子たちとしゃべっています。旅立つキキをうらやましがっている彼女たちに対して、キキは遊びで行くんじゃないよと言いたかったみたいです。

「よその町で1年頑張らないと魔女になれないんだから。」

英語ではこうなっています。

KIKIIn order to be a good witch, I have to train a year away from home.

in order to = so as to ~するために

<so as to…>が文頭にくることはあまりないので、言い換える場合は文末におく。
I have to train a year away from home in order to be a good witch.=
I have to train a year away from home so as to be a good witch.

否定形は<in order not to…>, <so as not to…>となるが、前者はあまり使われない。
I woke up early in order not to be late for school. =
I woke up early so as not to be late for school.

away from = ~から離れて


魔女の宅急便―How come…?

キキがお父さんに高い高いをしてとねだります。意外と重かった(?)キキにパパはこう言います。

「いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう。」

英語ではこうなってます。
How come you never told me you were growing up so fast?

「こんなに成長したのをどうして言わなかったの?」って感じ。

How come S + V…? = Why do S + V…?」だから、

Why did you never tell me you were growing up so fast?と言い換えることができますね。でも、ここでは現在完了の方がしっくりくるかな。

Why have you never told me you were growing up so fast?

ちなみにSsubject(主語)Vverb(動詞)の略ですよ。

魔女の宅急便―What matters is…

紺の服を着るのを嫌がるキキに、コキリはこう言い聞かせます。「キキ。そんなに形にこだわらないの。大切なのは心よ。」

MOM – It’s not really important what color your dress is. What matters is the heart inside.

「そんなに形にこだわらないの」の部分が「服の色なんてちっとも重要じゃないわ」に変わっていますね。ここでの重要構文はもちろんWhat matters is…です。What matters is not the color of your dress but the heart inside.

What matters is… = 要は[肝心なのは]~だ

似たような構文がWhat is important is…です。ついでにふたつとも覚えておきましょう(^^)。


魔女の宅急便―現在完了の「継続」

魔女の服が気に入らないキキに対して、お母さんはこう言います。
「昔から、魔女の服はこうって決まってるのよ。」

MOM – Witches have worn this color for a very long time, Kiki.
(魔女は長い間、この色の服を着ているのよ、キキ。)

wear-wore-worn ~を着ている

sinceやforを伴う現在完了は、現在までの習慣的行為の「継続」を表します。

Kiki’s Delivery Service has been popular since it was released in 1989.
Kiki’s Delivery Service has been popular for over thirty years.



魔女の宅急便―ever since

KIKI – You know ever since I turned 13, I’ve been excited about making this trip.

キキは13歳になって以来、ずっと修行の旅に出ることにわくわくしていたんですね。sinceやforを伴う「現在完了」は過去から現在までの習慣的行為や状態の「継続」を表します。

I have known Hayao Miyazaki’s works since I was twelve.
I have known Hayao Miyazaki’s works for 20 twenty years.

everは日本人が苦手な英単語のひとつです。英和辞典を見ただけではこの副詞の語感を理解するのが困難です。everにはいくつもの意味がありますが、ここではcontinuallyという意味で使われています。

After ten years in LA, he moved to Saitama, where he lived happily ever after.
だと、「その後ずっと」という意味になります。

ever sinceはcontinually since that time (~以来ずっと)ということです。ただし、ever since I turned 13でもsince I turned 13でも意味的にはほとんど変わりません。現在完了の文で使われているので、sinceだけでも「過去から現在までずっと」という意味になるからです。ここでのeverはそれを強調していると考えればよいでしょう。

魔女の宅急便―put A off

Q: put A off (~を延期する)の同意語をあげよ。

突然、今晩旅に出ることになったのが不満なジジにキキはこう言います。
And, if we put it off for a month, and I find some wonderful boyfriend, then what will we do?

オリジナルのセリフはこうなっています。
「そして、ひと月伸ばして素敵なボーイフレンドが現れたらどうするの? それこそ出発できはしないわ。」

英語では「それこそ出発できはしないわ」の部分のセリフがありませんね。put A offの同義語はもちろん、

A: postpone

です。postponeはアクセントが後にくるから気をつけて下さいね。ポーストボウンじゃなくてポウストポーンって感じです。ちなみにsome wonderful boyfriendのsomeの意味わかりますか。もちろん「何人かの」という意味ではありません。キキはそんなふしだらな娘じゃないし、複数のボーイフレンドだったら、some wonderful boyfriendsになります。英英辞典では、このsomeの用法はused to refer to a particular person or thing without stating exactly which oneと説明されています。人や物を特定せずにそれが何かあいまいなときに使うわけですね。ここだと「どこかの素敵なボーイフレンド」って感じですね。

Some idiots has locked the door! (どっかのバカ野郎がドアに鍵をかけやがった。)
Some girl was looking for you while you were gone. (あんたがいないとき、どっかの女の子があんたをさがしてたよ。)


魔女の宅急便―barely

キキが無事旅に出れるか心配するママ。薬をもらいに来ていたドラおばさんは、あなたがこの街に来たときもまだ子供だったわと言い返します。するとママはこう言います。
「でもあの子ったら、空飛ぶことしか覚えなかったんですよ。」
英語ではこう。
Yes, but I could fly. Kiki barely knows how to do that.

今回の注目語はbarely。barelyは文脈によって2種類の意味をもつので注意して下さい。まずは、「ほとんど~ない」という意味のbarelyです。

She was barely aware of his presence. 彼女は、彼がいることにほとんど気付かなかった。
I barely heard any noise in his room. 彼の部屋ではほとんど物音がしなかった。

この意味のbarelyの同義語がhardlyとscarcelyです。

でも、ママが「キキは飛び方をほとんど知らないのよ」と言ったわけはありません。だって、キキは空飛ぶことしかできないから宅急便をはじめるんですから。だから、ここではbarelyは別の意味をもつことになります。

2つ目のbarelyの意味は、「かろうじて~する」です。1番の意味はalmost not、2番目はonly justもしくはonly with great difficulty or effortというわけです。

I have barely enough to pay the rent this month.
だと、今月の家賃をほとんど払えないではなく、ぎりぎり家賃を払えるだけのお金しかもっていないということです。
He was barely fifteen when he entered the university.
だと、この彼は15歳になったばかり(only just fifteen)で大学に入ったということです。
My grandmother was 90 years old and barely able to walk.
だと、このおばあちゃんはやっとのことで歩けるというわけです。
I could barely understand English.
は、かろうじて英語を理解できるというわけです

このように、barelyは否定的にも肯定的にも使われるので、文脈に応じて意味を正しく理解できるよう気をつけましょう。ママのセリフですけど、日本語と英語では微妙に意味が変わっています。日本語では、キキは飛ぶことしかできないと言っていますが、英語では、私は(うまく)飛べるけど、キキは飛び方をかろうじて知っているだけだ、と言ってます(^^)。


魔女の宅急便― too~to…構文

キキのママのコキリに処方箋をもらっているドーラおばさん。旅をするにはまだ子どもすぎるわというコキリに対して一言。

DORA - And, I was certain she was much too young to hold such an important job as resident witch.

I am certain that… = ~を確信している
hold a job = 仕事を持つ
resident = 居住者、在住者(a person who lives or has their home in a place)
resident witchとは、ある特定の区域を担当する魔女という意味なんでしょう。1つの町には魔女はひとりしか担当できないようです。

この文では<too to …構文>が使われていますね。「~すぎてできない」という意味ですが、言い換え問題でよくこの構文は問題に出ます。まずは<so … that構文>との言い換え。
= I was certain (that) she was so young that she couldn’t hold such an important job as resident witch.

<not enough to>「~するには十分でない」とも言い換えることができます。
= I was certain she was not old enough to hold such an important job as resident witch.

ちなみにこのドーラの発言の前に、コキリはこう言っています。
MOM – I know. She seems so young to be leaving home now.

これは間違いですよね。正しい英語は<She seems too young to be leaving home now.>です。文字で書くと間違いが気になりますが、日常会話ではこのくらいのミステイクはよくありますので、実際の英会話ではあまり気にしなくてかまいません。

魔女の宅急便―同格節になる名詞節

MOM – It’s one of our oldest customs that when a witch turns 13, she has to leave home for a year to begin her training.

あなたはだあれ?

「節(clause)」について復習しましょう。clauseとは、文の中で、文の一部を構成する、主語と動詞を含んでいる単語のまとまりのことを指します。それに対して「句(phrase)」とは、主語・述語を含まないで、いくつかの単語が集まって1個の品詞と同じはたらきをするもののことを言います。clauseには名詞節、形容詞節、副詞節の3つがあります。それぞれ名詞、形容詞、副詞と同じ働きをします。今回は、「同格節になる名詞節」です。キキのママ、コキリはこう言います。

「ええ、古いしきたりなんです。魔女になる子は13歳になったらうちを出るっていう。」

「という」のは同格節の常套句です。「古いしきたり」とは「魔女になる子は…うちを出る」であると、our oldest customsの後にthat節を続けることで、それがどのようなしきたりか詳しく説明しているわけです。つまり、one of our oldest customs = when a witch turns 13, she has to leave home for a year to begin her trainingというわけです。

custom = しきたり、witch = 魔女、turn 13 = 13歳になる、は、ある英英辞典では以下のように説明されています。
custom = a way of behaving or a belief which has been established for a long time
witch = a woman who is believed to have magical powers and who uses them to harm or help other people
turn = become a particular age

TOEIC600点くらいとれるようになったら、積極的に英英辞典を使いこなせるようになりましょう(^^)


魔女の宅急便―be gonna

KIKI – Hey, Mom! Oh. Hi, Miss Dora. Hey, Mom, it’s gonna be clear tonight.

リボンが似合ってますね^^

「いらっしゃい。お母さん、天気予報聞いた? 今夜晴れるって。絶好の満月だって。」

日本の中高で6年間英語を習ってもgonnaの意味が分からない人が数多くいます。学校英語では口語英語がおろそかになっているからです。でもgonnaは日常生活でごくあたりまえに使われます。gonnaとはgoing toの略です。

I will be a famous actor when I’m older.
I am going to be a famous actor when I’m older.
I’m gonna be a famous actor when I’m older.

どの文章も「もっと年を取ったら有名な俳優になるからね」っ言っているわけですが、1番使われるのはwillでもなく、be going toでもなく、be gonnaです。日本人はbe going toを使うのがヘタなようで、willを使う人が多いようですが、willだと何かしら第三者的に話しているみたいで、絶対有名になるぞ!という意志の強さがみられません。ここでのbe going toもしくはbe gonnaは“intend to do something in the future”(~するつもりである)を意味しますが、慣れてきたらbe gonnaが使えるようになりましょう(^^)

キキのセリフでのit’s gonnaはit is gonnaの省略形です。「~するであろう」という予測の意味のbe gonna=willですが、willよりもそれが起こることに確信をもっているというニュアンスがあります。たからオリジナルのセリフが「晴れるって」ではなく、「晴れるだろう」だったらwillの方が適訳ということになります。

clearは「晴れた」という意味ですが、これは“not covered or blocked by anything”という意味から来ています。障害物がなにもないってわけです。空を見上げたら雲ひとつないことから、空が澄み渡ったという意味でclearが使われます。道路がガラガラだと、The road is clearと表現します。