
なぜデスノートのポスターの前で?
日本でホームページ(home page)と言えば、ウェブサイト(web site)のことを指しますが、これが英語の誤用なのはよく知られています。home pageとはウェブサイトの入り口ページのことか、ウェブブラウザを起動したとき、最初に表示するように設定されたウェブページのことです。だから、アメリカ人にホームページ持ってるよとか言うと、ホームページだけかってからかわれることになります。
SOS団のホームページ(英語ではweb site、『凉宮』ではホームページではなく、サイトと言っている)はトップページ(英語ではhome page)しか作られてないんですよね。その辺のセリフはこういう風になっています。
ハルヒ: それよりこれをSOS団サイトのトップページに載せようと思ってるの。
キョン: トップページしかないこのしょぼくれたサイトにか?
Haruhi: Anyway, I was thinking of putting this thing on the home page of the SOS Brigade’s web site.
Kyon: You mean this pathetic web site that only has a home page?
見事な英訳です。日本アニメの英語セリフって日本語オリジナルにあまり忠実でない場合が多いんですけど、その中で『涼宮ハルヒの憂鬱』は、翻訳者がオリジナルからできるだけ離れないよう翻訳しようとしている姿勢がありありです。
patheticという単語はしっかり覚えておきましょう。アメリカ人の間の会話でよく使われます。英和辞典では、「哀れな」、「痛ましい」 と訳されていますが、語感的に一番いい例は、先日鳩山首相がハトの物まねをしていた情景、これを見て感じる気持ちがpatheticです。見ていると哀れで涙が出るほど痛ましい…そんな気分をさします。相手に本当に同情しているのではなく(その場合はpitiful)、相手をバカにしているニュアンスが含まれます。上から目線ですね。
このハルヒとキョンの英会話での味噌は、キョンが、「home pageしかないこの哀れなウェブサイトにか?」って言っていることです。英語ではhome pageは日本語のトップページのことを指すのを知らないとこの文章の意味がわからなくなります。

先週から北米版『涼宮ハルヒの憂鬱』のスクリプトをチェックしていますが、あまりにも面白いので来月あたりに「涼宮ハルヒの憂鬱コース」を週末にオープンしたいと思います。北米で販売されているThe Melancholy of Haruhi Suzumiya (DVD4枚、14エピソード、収録時間5時間50分)をテキストとして使用します。



