キキが無事旅に出れるか心配するママ。薬をもらいに来ていたドラおばさんは、あなたがこの街に来たときもまだ子供だったわと言い返します。するとママはこう言います。
「でもあの子ったら、空飛ぶことしか覚えなかったんですよ。」
英語ではこう。
Yes, but I could fly. Kiki barely knows how to do that.
今回の注目語はbarely。barelyは文脈によって2種類の意味をもつので注意して下さい。まずは、「ほとんど~ない」という意味のbarelyです。
She was barely aware of his presence. 彼女は、彼がいることにほとんど気付かなかった。
I barely heard any noise in his room. 彼の部屋ではほとんど物音がしなかった。
この意味のbarelyの同義語がhardlyとscarcelyです。
でも、ママが「キキは飛び方をほとんど知らないのよ」と言ったわけはありません。だって、キキは空飛ぶことしかできないから宅急便をはじめるんですから。だから、ここではbarelyは別の意味をもつことになります。
2つ目のbarelyの意味は、「かろうじて~する」です。1番の意味はalmost not、2番目はonly justもしくはonly with great difficulty or effortというわけです。
I have barely enough to pay the rent this month.
だと、今月の家賃をほとんど払えないではなく、ぎりぎり家賃を払えるだけのお金しかもっていないということです。
He was barely fifteen when he entered the university.
だと、この彼は15歳になったばかり(only just fifteen)で大学に入ったということです。
My grandmother was 90 years old and barely able to walk.
だと、このおばあちゃんはやっとのことで歩けるというわけです。
I could barely understand English.
は、かろうじて英語を理解できるというわけです。
このように、barelyは否定的にも肯定的にも使われるので、文脈に応じて意味を正しく理解できるよう気をつけましょう。ママのセリフですけど、日本語と英語では微妙に意味が変わっています。日本語では、キキは飛ぶことしかできないと言っていますが、英語では、私は(うまく)飛べるけど、キキは飛び方をかろうじて知っているだけだ、と言ってます(^^)。